バンコク旅行記:タイへの渡航に必要なもの・最新情報をチェック | HizaPon  

バンコク旅行記:タイへの渡航に必要なもの・最新情報をチェック

バンコクの街

タイが好きで毎年旅行に出かけていたが、今回は3年ぶりのバンコク。入国制限や必要書類など、これまでとは違う状況が色々とあったので、初めて旅の記録をまとめてみた。

旅行の後、手続きなどで変更になった部分はその都度情報を更新しているので、最新版の出入国情報としても利用できるようになっている。

これから旅の計画を立てる人、細かな点も出発前に把握しておきたい人向けの記事になっている。

タイへ出発するまで

日本からタイへの旅行

バンコクへの航空券を予約

2022年夏、成田からバンコクへ8日間の旅行を計画した。手配を開始したのは1カ月前。高校生の娘との二人旅だ。

行き、帰りで最安値のフライトを選んだ結果、行きのフライトはエアアジア(AirAsia)、帰りはジップエア―(ZIPAIR)になった。

航空券は、どちらも航空会社のサイトから直接予約した。それが一番安い。ただしエアアジアのサイトは使い勝手が悪いので、不明な点があったらエアアジアの予約方法で確認しておこう。

エアアジアの料金は

航空券(税・サービス・手数料込み) 21,900円
バリューパック(預け入れ荷物20kg) 5,710円
支払い手数料 800円
合計 28,410

エアアジアは機内持ち込み手荷物が7kgまで無料なので、荷物が7kg以内の人は航空券代+支払い手数料だけしかかからない。

バリューパックが割安

荷物が7kg以上になる、座席指定をしたいという人は、バリューパックを申し込んだ方が少し割安になる。

バリューパックとは、エアアジアの初回予約時にだけ割引料金で購入できるパッケージで、預け入れ荷物、座席指定、食事、遅延保険が含まれている。

ただし関空-ハワイ、関空-クアラルンプール路線など、バリューパックを利用できない便もある。預け入れ荷物のある人は、路線ごとの料金をエアアジア・荷物の料金で確認できる。

ジップエアーの料金は

航空券(税・サービス料込み) 41,495円
預け入れ荷物(14kg)4,471円
座席指定 1,299円
合計 47,265円

ジップエア―も機内持ち込み荷物は7kgまで無料になっている。今回は荷物が多かったので追加料金を支払って、荷物を預けた。

7kgを少しだけオーバーしそうな人は、追加で2,500円を支払って、機内持ち込み荷物の上限を12kgにするという方法もある。

ジップエア―の料金やサービス、時刻表を確認したい人は下の記事で詳しく紹介している。

関連記事
ZIPAIRでハワイ、アメリカ西海岸、アジアへ

SIMカードを購入する

タイのSIMカードは空港で

タイで携帯電話を使うために、今回はタイのSIMカードを利用することにした。

私は古いiPhoneを使っているので、SIMロックがかかっていたのだが、ドコモのオンラインサービスで、簡単にSIMロックを解除できた。

今回利用したのは、KKDayが販売するdtac ハッピーツーリストSIM・8日間+15バーツ音声通話というSIMカードだ。

1日わずか95円

KKDayは、台湾資本の大手オプショナルツアー販売会社で、KKDayのサイトでは、期間やギガ数、音声通話の有無など、自分に合ったプランを選んでSIMカードを購入できるようになっている。

私が購入したSIMは、タイ大手キャリアdtacのSIMで、データ通信が8日間・15GB利用でき、無料通話も15バーツ分付いている。料金は759円。1日当たり約95円という安さだ。予約・支払いは日本で、受け取りはスワンナプーム空港だ。

日本で購入しておかなくても、空港にある各キャリアの窓口で購入することが可能だが、その場で色々と迷いそうな人はKKDayで選んで支払いも済ませた方が安心かもしれない。空港よりKKDayの方が料金も少し安い。

blankKKDayでタイのSIMを見る

dtacのSIMカード
dtac回線同士なら8日間
無制限で通話もできる

PCR検査の予約

私が旅行した時期は、まだ日本入国のためにPCR検査が必要だったので、日本にいる間に予約をしておこうと考えた。

2023年4月29日以降は、ワクチンの接種証明書もPCR検査による陰性証明書も不要になった
(厚生労働省「水際対策」)参照

有効なワクチン接種証明書 種国前
検査証明書
到着時検査 入国後待機
不要 不要 なし なし

一番安いMedconsult

ネットで検索するとMedconsult Clinicというところが検査料金1,500バーツで一番安く、すすめている日本人旅行者が多かった。Medconsult Clinicも予約ができるし、日本の基準に合った証明書を発行してくれる。BTSのプロムポン駅から徒歩20分の場所だ。※現在、1,500バーツを1,000バーツに値下げ中
Medconsult Clinic

日本人常駐のBlez Clinic

Blez Clinicは、日本人スタッフが常駐しているクリニックで、日本入国の検査証明に使える抗原定量検査を受けることができる。料金は2,000バーツだ。

バンコクにあるブレズクリニック

Medconsult Clinicより500バーツ高かったが、日本人スタッフもいるし、日本から予約もでき、BTSのアソーク駅から徒歩3分という便利な場所なので、ここで検査をすることにした。
Blez Clinic

必要書類をチェック

2022年までの必要書類

【タイへの入国】ワクチン接種証明書(2回以上の接種)
【帰国時】出国前72時間以内の検査による「陰性証明書」

現在はどちらも不要になっている。

現在の必要書類

タイでは2022年9月30日に非常事態宣言が解除され、ワクチンの接種や陰性証明書が不要となった。また、感染していても無症状か軽症なら、隔離されず外出できる。

1.タイ入国時の規制緩和

(1)タイ入国時のワクチン接種証明書又は陰性証明書の提示は不要。

(2)日本を含むビザ免除国/地域からの渡航者の滞在可能期間を30日から45日に延長(2023年3月末までの措置)。

在タイ日本大使館「大使館からのお知らせ」より引用

というわけで、タイの入国にも必要書類はない。

成田からバンコクへ

早朝の成田はガラガラ

この日のフライトは成田発6時15分。エアアジアをはじめとするLCCは、出発3時間前の空港到着を推奨している場合が多く、エアアジアのカウンターも6時15分にオープンする。

午前6時10分に成田空港着。カウンターに並んでいる人は一人だけ。オープンの時点でも10人くらいだった。早朝のため、空港全体も人気がなくガラガラだ。

セルフバゲッジドロップがない

エアアジアのサイトを見ると、セルフバゲッジドロップを推奨している、というかそれが標準のように書かれている。

セルフバゲッジドロップとはその名のとおり、預け入れ荷物の手続きを自分ですること。空港に備え付けの自動発券機で荷物用のタグをプリントして、自分で荷物に張り付けて預けるのだ。

しかし、どこにも荷物用の発券機がない。荷物どころか、搭乗券の発券機も見当たらない。

空港内で見落とした可能性があるかもしれないが、少なくともエアアジアのカウンター周辺にはひとつもなかった。

結局、前と変わらぬ搭乗手続き

というわけで、エアアジアのカウンターへ行き、以前と変わらぬチェックインをすることに。

エアアジアのある場所は、第2ターミナル3階のNカウンター。「南口1」を入ってすぐ右側にある。

チェックインカウンターでは、まずパスポートを提示。続いて、印刷しておいたワクチン接種証明書を提示。そしてボーディングパスを受け取る。予約番号を伝える必要はなく、パスポートの提示だけになったのは、前と変わった点だ。

AirAsiaの紙のボーディングパス
カウンターでもらった搭乗券

同行者の荷物との合計でOK

今回は二人旅。娘も私も航空券の予約時にバリューパックを申し込み、それぞれ20kgまで荷物を預けられるようにしてあった。娘の荷物の重量は15kg、私は21kgで1kgオーバーだ。

二人合わせて40kg以下なので、こういう場合は問題なく追加料金なしで荷物を預けられる。

ただし、二人の予約番号が同じで、チェックインカウンターで二人同時に荷物を預けることが条件だ。予約番号を同じにするためには、予約を一緒に行う必要がある。別々にエアアジアの便を予約すると、それぞれに予約番号が発行されてしまう。

セキュリティチェックが
7時30分まで始まらない

荷物を預け終わった時点でまだ6時20分。混雑を避けるため早々出国の列に並んだが、セキュリティチェックゲートのオープンが7時半からだったので、1時間以上は待った。

結論から言うと、7時半の時点でも出国の列は150人程度だったので、ゲートがオーブしてから並んでもよかった。

事前に保安検査場のオープン時間をチェックしたい場合は成田空港のサイトで。

その後スムースに出国検査を終え、この時点でまだ7時40分過ぎ。

使えるカフェは1カ所

出国審査後に使えるカフェで、一番早く利用できるのは8時オープンのエクセルシオールカフェだ。カフェ&バー・アビオンも8時オープンと表示されていたが、実際には利用できなかった。

エクセルシオールはオープンしてすぐ列ができたので、開店少し前からカウンターの前に並んでおこう。他が開いていないので、ここに人が集中するようだ。

飲食店の営業時間は成田空港のサイトでチェックできる。

搭乗ゲートは98

エアアジアの搭乗ゲートは、サテライトと呼ばれるエリアにある。空港の奥の奥の奥だ。ゲートは99まであって、98と99かどん詰まり。LCCはこういうことが多いので、空港内の移動時間は多めに見積もっておこう。

サテライトにある搭乗ゲート98番
早朝、98番近くのショップは閉まっていた

相変わらずの狭さ

機内は満席。そして相変わらずの狭さだ。早めに予約できていれば、最後方の少しだけ通路が広くなっているエリアの席が取れたのだが、今回は遅かった。

通路が少し広くても狭くても関係ない、と思うかもしれないが、エアアジアは究極の狭さなので、通路側の席に座って少しでも肩や肘、足なんかが通路にはみ出していると、乗客や乗務員にバンバンぶつかってこられて安眠できない。

エアアジアの機内食

バリューパックには食事とペットボトル1本が付いている。私が選んだのは「チンおじさんの鶏飯」。シンガポールのハイナンチキンライスのような味で、なかなか美味しかった。

事前に予約していなくても、飲み物やスナック類は買えるし、食事も売り切れになっていなければ購入できる。

支払いは現金のみで日本円も使えるが、お釣りはタイバーツだ。

エアアジアの機内食
量は少なめだ

出入国カードが不要に

タイに空路で入国する場合、2022年7月2日から出入国カードの記入・提出が不要になった。こういうものが無くなり手続きが早くなるのは歓迎だ。

バンコクでの過ごし方

成田を30ほど遅れて出発したエアアジアだったが、途中で遅れを取り戻し、定刻どおりの午後2時にスワンナプーム空港に到着した。

入国審査を通過するのに20分。預け入れ荷物のピックアップに20分。携帯SIMの受け取り・入れ替えは5分で完了。というわけで2時45分には空港を出られた。

空港でやるべきこと

SIMカードの受け取り

まずは携帯電話を使えるようにする。SIMカードの受け取り場所はdtacのカウンターだ。

dtacは到着ロビー、7番出口のすぐそばにある。ここで、SIMロックを解除したiPhoneと予約のバウチャーを渡すと、すぐにSIMカードを入れ替えてくれた。

自分で何もする必要はなく、すぐにiPhoneが使えるようになった。

スワンナプーム空港にあるDTACのカウンター
dtacの隣は大手キャリアAISのカンター

両替は地下1階へ

スワンナプーム空港の到着ロビーは2階にある。この階にも複数の両替所があるが、レートが高めなので、できれば地下1階まで行こう。

2階から地下に移動しただけで、レートがかなり違う。エアポートリンク(SARL)でバンコク中心部に行く人は、このまま地下から利用できる。

導線としては、エアポートリンク利用なら
2階でSIM受け取り→地下1階で両替、エアポートリンク乗り場へ
タクシー利用なら
2階でSIM受け取り→地下1階で両替→1階のタクシー乗り場へ、というように移動しよう。

24時間営業のフードコート

早朝に家を出て、バンコク到着まで十分に食事を摂れなかった人は、空港内のフードコートが手軽で便利だ。市内への移動は1時間以上かかる場合もあるので何か食べておこう。

1階8番出口の近くにあるフードコートは24時間営業で、コーヒーやお菓子類からタイのローカルフードまで揃っている。事前にクーポンを購入してから料理を注文するようになっていて、クーポンの単位は100バーツから。使用しなかった分は、払い戻してくれる。

街の様子は

マスク着用の人が多い

タイでは2022年6月に「マスクの着用を任意とする。ただし、密集・密接・密閉された空間では感染予防の観点から、マスクの着用を推奨する」と発表されているが、依然、マスクを着用している人は多かった。

2023年に入ってからは、やや減った感じだが、観光客に接するホテルの従業員、タクシーの運転手などはマスクを着用している。

街歩きには折りたたみ傘

8月は雨季に当たるので、今回の8日間の滞在中も、5日間は雨に降られた。ただし1~2時間降ってすぐに止む場合がほとんどなので、雨季でも十分に旅行を楽しめる。

というわけで、6月~10月の雨季に旅行する場合は、折りたたみ傘を持って行くのがおすすめだ。できれば靴も、ビーチサンダルやクロックスなど、濡れてもOKなものが一足あると便利だ。

歩道はガタガタ

3年ぶりだったので、バンコクの道も少しは良くなっているかと思ったが、段差があってガタガタの歩道がまだまだ残っていた。

空港からホテルまでタクシーを使わない人は、できればホテル近辺の道の状態を確認しておいた方がいい。スーツケースを転がして歩くのに一苦労という場合もある。

Googleマップのストリートビューでもチェックできるが、情報が古い場合もあるので撮影された時期も確認しておこう。

段差の多いバンコクの歩道
撮影時期はモバイルだと「6カ月前」
PCだと撮影年月が表示される

今回宿泊したホテルは

Dusit Suites Hotel Ratchadamri

BTSラチャダムリ(Ratchadamri)駅から200メートルの距離にあり、セントラルワールドへも900メートル。最寄りのバス停からは11種類ものバス路線が利用でき、観光にも買い物にも便利なホテルだ。

バンコクのタクシーは安くて利用しやすいのだが、渋滞がひどく(東京よりすごいと思う)、時間がかかってしまうことが多い。そこで移動の基本はBTSや地下鉄になるので、駅から近いのはポイントが高い。

緑の多いホテルのプール
プールはいつもすいていた
豪華さ
新しさ
★★★
建ったのは2009年だが2019年に改築され、しっかり管理されている
部屋の掃除 ★★★
たまにアメニティの補充がなかったりするが許容できる範囲
サービス ★★★
到着時と誕生日にケーキを無料で部屋に届けてくれたのには感謝
立地 ★★★★★
駅からすぐなのに、ゴルフ場や公園も近くにあってバンコク中心部とは思えない静かな環境
部屋の広さ ★★★★★
ベッドルームとリビングに分かれていて広さは77平米。テラス、大きなソファ、バスタブがあった点が良かった。簡単な調理器具、食器、大きな冷蔵庫もある
プール ★★★★★
しっかり泳げる大きめのプールがあるので、このホテルを選んだ。ただしタオルの用意などには多少不備あり。プールサイドバーはない
朝食 ★★★
メニューの中から注文するスタイル。おいしいが、色々な料理を選べるビュッフェスタイルが好みの人には物足りないかも

blankliving room

blankbed room

こんな人におすすめ
駅からの近さ、部屋の広さ、プールの大きさを重視する人はぜひ。

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両替は何回かに分けて

バンコクではほとんどの場所でカードが使えるので、それほど多額の現金は必要ないが、1~2万円ずつ両替しているので、今回は8日間の滞在で合計3回両替した。

レートを気にし過ぎない

両替に関しては、様々な情報があり判断しにくいが、旅行者が数万円を両替するだけなら、細かなレートの差を気にして、わざわざ遠方まで足を運んで両替する必要はないのでは、と個人的には思う。それより時間の方が貴重だ。

もちろん10万円以上をいっぺんに両替する場合は、話は別だが。

両替所について調べる時、レートも大事だが、場所や営業時間もチェックしておこう。いくらレートが良くても、遠かったり、営業時間外だったりすることもある。

私はホテルの近くや、観光、ショッピングの途中で立ち寄れる所を選んで両替している。

おすすめ両替所

SuperRich 1965とSuper Rich Thailandは、バンコクでレートの良い両替所として知られている。名前が似ているのは、元々は同じ会社だったかららしい。

ブランドカラーがオレンジの方がSuperRich 1965、グリーンの方がSuper Rich Thailand。
SuperRich 1965は18カ所、Super Rich Thailandは13カ所の両替所がある。それぞれの本店と観光客がアクセスしやすい支店をピックアップしてみた。

SuperRich 1965

本店(BTSチットロムから徒歩8分)
9:00~18:00/日曜休 Googleマップで見る

セントラルワールド店(3階)
11:00~20:00 Googleマップで見る

アイコンサイアム店(5階)
11:00 ~20:00 Googleマップで見る

ビッグCラチャダムリ店(2階)
11:00~20:00 Googleマップで見る

BTSアソーク店
10:00~19:00 Googleマップで見る

Super Rich Thailand

本店(ラチャダムリ1)
月-金 9:00~18:00 Googleマップで見る
土・祝 9:30 ~17:00
日曜休

エムクオーティエ(地下1階)
11:00~20:00 Googleマップで見る

サイアムパラゴン(3階)
11:00~20:00 Googleマップで見る

検査を受けにクリニックへ

日本から抗原定量検査を予約しておいたBlez Clinicへ。BTSアソーク駅を出て3分ほど、大きな看板が出ているのですぐに見つかる。地下鉄のスクンビット駅からも4分くらいだ。薬局とクリニックが並んで立っていて、薬局の方も10時から19時なら日本人常駐だ。

待ち時間ゼロで検査が受けられた

中に入ると、日本語が話せるスタッフが対応してくれた。名前と予約内容を告げ、パスポートを見せるとすぐに検査。待ち時間はゼロだった。

検査場所はクリニックの奥のトイレ。小さなスペースでもいいので、トイレ以外がよかったなあ。

支払いは予約時にクレジットカードで済ませているので、当日は支払いなし。

Blez Clinicの入り口
手前は薬局で右側がクリニックの入り口

役に立ったアプリ

タクシーを呼ぶならGrab

バンコクのタクシーは初乗り35バーツと安いので、気軽に利用できる乗り物だ。

対応エリアが広くて、来るのが早いと言われているのがタクシーアプリGrabだ。宿泊しているホテルのフロントで「タクシーを呼んで」と頼んだ時も、スタッフはGrabを使っていた。

タクシーが呼べるGrabのアプリ

フードデリバリーならfoodpanda

バンコクではフードデリバリーが盛んで、7つほどの会社がある。その中で日本語に対応していて使い勝手がいいのはfoodpandaだ。デリバリーだけでなく、テイクアウトの予約もできる。配達料を節約したい時にはこっちを使おう。

料理のデリバリーならfoodpandaのアプリ

今回は、ホテルの部屋にミニキッチンがあり最小限の食器類もそろっていたので、初めてデリバリーを頼んでみた。お店で食べる方が安いが、疲れたり、雨が降っていたりして外出したくない時には便利だ。

料理と一緒にビールも頼みたかったが、タイではインターネット上でのアルコール類の販売が禁止されていて頼めなかった。電話でアルコール類を注文するのは、もちろんOKだ。

ちなみにタイではお酒の販売時間も決められていて、11時~14時、17時~24時の間だけ購入可能になっている。さらに仏教の祝日は禁酒日に定められていて、スーパー、コンビニ、レストランなど、どこに行ってもお酒は買えない。

バンコクのバス

バンコクのバスは旅行者にとって難易度が高いが、200もの路線があるので、活用すれば市内を縦横無尽に移動できる。

難易度高めの原因は、路線と料金のわかりにくさだ。料金は、エアコンの有無、車体が古いか新しいかなどによって、何種類もあって覚えきれない。

エアコンなし  
赤バス
赤とクリーム色の車体に緑のライン
8฿
ピンクバス
ピンクの車体に茶色のライン
10฿
オレンジのミニバス
小さめでオレンジの車体に茶色のライン
10฿
白バス
白の車体に青と黄色のライン
10฿
エアコンあり  
青バス(古いエアコンバス)
青とクリーム色の車体に緑のライン
12~20฿
ユーロ2バス
オレンジの車体に濃いオレンジのライン
13~23฿
新型NGV(天然ガス)バス
全面青、または全面白
15~25฿

エアコンバスは距離に応じて料金が変わる。

バンコクにはこれ以外にも色々なバスが走っていて、一瞬で料金を判別するのは旅行者にとって至難の業だ。

バスを活用するならViaBus

ViaBusは、路線を調べるだけでなく、バスの位置も把握できるアプリだ。ただしGPSを搭載していないバスも多く、その場合、位置情報は利用できない。

①出発地を設定する
出発地周辺の地図を表示し、出発地に一番近いバス停をタップする

②目的地を設定する
目的地周辺の地図を表示し、目的地に一番近いバス停をタップする

③バスの番号を確認する
①②を指定すると、その間を走るバスの路線番号が表示されるので、番号をメモしておく

④バスの位置を確認する
前の画面に戻る。すると、地図上にバスの位置が表示される

表示されるのは、出発地のバス停に止まるすべてのバスだ。目的地のバス停に止まらない路線も表示されているので注意。さらにGPSに対応していないバスも表示されない。

というわけで中途半端な便利さなのだが、とりあえず路線を調べるには役に立つ。

ViaBusのアプリで路線を検索

スーパー「ビッグC」前のバス停から、ホテルの最寄りのバス停(ラチャダムリ駅2番出口)までの路線をViaBusで調べてみた(上の画像)。77、505、A3など、9つもの路線が利用できることがわかった。

地図を見ると、504がバス停の近くにいて、514、77も接近中だ。実際、504のバスがすぐに来て、無事乗ることができた。

路線が書かれたバス停の案内
バス停の案内にも路線が書かれている

Googleマップは?

Googleマップでもだいたいの路線は調べられるが、正確さに欠ける。

ただしGoogleマップは、バスに乗っている時にとても役に立つ。初めての場所だと、自分の乗っているバスが、いったいどこを走っているのかわかりづらい。

そんな時はGoogleマップをオンにしておき、目的地のバス停が近くなったら、降車ボタンを押して降りる準備をしよう。

高校生と買い物へ

バンコクのショッピングについては、ガイドブックやネットで細かく紹介されているので改めてここで書くほどのことはないが、高校生の女子が行きたがったところを紹介。

タイのファッションブランドAIIZ

女性・男性・キッズがあり、ユニクロのような雰囲気。値段も手ごろだ。いつもここでシャツを買って帰る。ターミナル21、ビッグCラチャダムリ店などに入っている。

Googleマップで見る

バンコクに2店舗あるALAND

ALANDは韓国ファッションのセレクトショップだ。なんでバンコクまで来てわざわざ韓国のセレクトショップ? と思ってしまうが、日本では唯一渋谷に店舗があるだけで、しかもそんなに大きな店ではないので、バンコクの広いALANDに行きたかったそうだ。

バンコクではサイアムセンターのM階、アイコンサイアムの2階にあり、ちょうどセールをしていた。

バンコクにあるALANDのショップ
魚がシンボルマークのALAND

お土産はビッグC

ビッグCは、食料品や日用雑貨などなんでもそろう大型スーパーで、しかも安い。フードコートや専門店、両替所なども入っているの、半日くらいは過ごせてしまう。

娘はここでタイ限定のプリッツをお土産用に大量買い。私はドライマンゴー、タイカレーペースト、サテ(タイ風焼き鳥)の調味料などを入手。色々と買い過ぎてスーツケースに入らなくなったので、お土産を入れて機内に持ち込む、軽くて安いナイロンバッグも購入。

ビッグCはバンコク市内に何店舗かあるが、一番行きやすいのはラチャダムリ店だ(BTSチットロム駅から約500m)。

タイ料理のペーストやミックスシーズニング
サテの調味料(右)は
日本ではなかなか手に入らない

つい買ってしまうグルメマーケット

値段は少し高いけれど、おいしい物がそろっていて、余計なものまでつい買ってしまうのがタイの高級スーパー、グルメマーケットだ。
生鮮食品から日用品までそろっていて、デリも充実している。

サイアムパラゴン、ターミナル21、エムクオーティエ、エンポリアムといったショッピングモールを始め、バンコクに15店舗もある。

サイアムパラゴン店に行き、タイ米で作ったライスクッキー、タイティー(タイの紅茶)、ドライタマリンドを買って、オイスターバーで生ガキを食べて大満足。

グルメマーケットにあるオイスターバー
サイアムパラゴン店にあるオイスターバー
タイで買うおすすめのお土産
カニカレー味のライスクッキー(右)は
食べ始めたら止まらない

ロビンソンデパートも安い

庶民のデパートという感じのロビンソンは、ブランド店が入っているわけでもなく、お土産向きの商品がそろっているわけでもないのだが、タイの日常使いの食器とか、スーツケースとか、お土産にするわけではないけれど、自分で使うものを日本より少し安く買いたい、という時におすすめのデパートだ。激安ではない。

スクンビット店(BTSアソーク駅から徒歩2分)
バンラック店(BTSサパーン・タークシン駅から徒歩2分。こちらの方が広い)

ロイヤルポーセリンのブルー・ホワイト
Royal Porcelainの日常使いできる安価なシリーズ
「ブルー・ホワイト」はメーカーの
ショールームよりそろっていた

まさかのiPhoneバッテリー交換

バンコク滞在中、iPhoneがいつ触っても熱いという状態になってしまい、バッテリー交換をすることに。
iPhoneの「設定」から、近くにあるApple正規サービスプロバイダを検索することができるので探してみたが、ホテルの近くにはない。

そこでAppleサポートアプリをインストールして使ってみた。このアプリはサポートに特化したもので、そんなに使い道はないのだが、「設定」から探せるプロバイダよりも多くのプロバイダが表示された。

予約してiServiceへ

iServiceは、BTSサイアム駅の目の前、サイアムスクエア・ワンの3階という便利な場所にあるAppleの正規プロバイダだ。

前日にアプリで予約をして、10時にiPhoneを持ち込み、12時半には交換完了。料金は6,000円程度だったので、日本よりやや安いくらいだ。

Apple代理店iService
予約していったので待ち時間はゼロだった

帰国準備から入国まで

ファストトラックの準備

ファストトラックとは、検疫の手続きを迅速に進めるため、入国6時間前までに必要な情報(陰性証明書など)をネットにアップしておくシステムだ。

2022年までは、MySOSというアプリから手続きを行うようになっていた。

陰性証明書をアップロード

Blezクリニックから検査結果がメールで届いた。陰性だったのでほっとする。さっそく結果をMySOSにアップロードする。

陰性証明書

それから、質問票に回答し、誓約書にチェックを入れ、パスポートとワクチン接種証明書を登録する。

現在:Visit Japan Webで入国審査・関税申告を行う

2023年4月29日以降、検疫手続き(ファストトラック)が不要になったため、日本の入国に際しては、Visit Japan Webで入国審査と関税申告を事前に行うだけとなった。

事前にVisit Japanに情報を登録しておけば空港での手続きが短縮され、とても便利だが、利用できるのは成田、羽田、関空、中部国際、福岡、新千歳、那覇の7つの空港だけというのが残念だ。

アカウントの作成方法や操作方法で迷ったら、Visit Japan Webよくある質問(FAQ)を見てみよう。

ジップエアーで成田へ

ジップエアーは23:15バンコク発。他のLCCのように3時間前ではなく、2時間前のチェックインで大丈夫なので、21時15分までに空港に着いていればいい。

というわけで、帰る日もまる一日使えて、飛行機の中で寝て起きたら朝7:30に成田着という、めいっぱい遊びたい人には理想的なフライトだ。

全員チェックインカウンターへ

この日は21時に空港に到着し、チェックインして荷物を預けるのに20分ほどかかった。

本来ならオートチェックインといって、24時間前に自動的にチェックインが行われるシステムなのだが、コロナの状況下、全員チェックインカウンターで搭乗手続きをするようになっていた。

ジップエア―のオートチェックインの画面
出発まで24時間を切っても
オートチェックインは完了していなかった
エアアジアのチェックインカウンター
ZIPAIRは出発フロアのFカウンターだ
3番入口から入ると一番近い
スワンナプーム空港にあるエアアジアのキオスク
航空会社共用のセルフ
チェックイン機が何台もあった
スワンナプーム空港にあるエアアジアのセルフバゲッジドロップ
セルフバゲッジドロップも発見
セルフバゲッジドロップの画面
4社共用になっている

座席はややゆったり

ジップエア―は、LCCの中では座席がゆったりしている。横幅はそれほど広くないが、前後の間隔(シートピッチ)は、JALの普通席と同じ広さだ。

ジップエア―のサイトを見ると、自分たちはLCCではなく、LCCと普通の航空会社との中間だと説明しているが、価格的にはLCCと言ってもいい。

機内Wi-Fiもある

今回はスタンダード座席(エコノミー席)を予約したのだが、スタンダードでもWi-Fiが利用でき、コンセントやタブレットスタンドも付いている。

座席モニターはないので、このスタンドに自分のタブレットや携帯を置いて、Wi-Fiに接続してメールやウェブの閲覧、機内エンタテインメントを楽しむようになっている。

機内エンタテインメントには映画のほか、ミュージックビデオ、Eブックなどもあった。ただしヘッドフォン、イヤフォンの貸し出しはないので、自分で用意。

ビデオストリーミングは不可となっているので、好きな映画を見たい場合には、事前にダウンロードしておく。

タブレットスタンドがあるZIPAIRの座席

機内で済ませておくこと

ファストトラックを利用する場合、検疫手続き中、自分の携帯電話をインターネットに接続する必要がある。

そこで、まずタイで利用していたSIMカードを、自分の本来のSIMに入れ替えておく。暗くて狭い場所で交換するので、くれぐれも落とさないように。

SIMの入れ替えにはSIMピンが必要だが、失くしてしまった人は細い安全ピンを用意しておくと便利だ。

SIMカードとSIMピン
小さいので取り扱い注意

入国手続きは15分

飛行機が到着して機内から出ると、乗客はファストトラックを利用する人としない人の列に分けられる。

私が乗った便では、ファストトラックを利用しない人の方が多かった。タイ旅行に出かける若い人は、ワクチンを3回接種していない人が多いのか? またはファストトラックを知らないのか? タイ人が多かったのか?

いずれにしてもファストトラックの列に並んでいる人自体が少なかったこともあり、15分で検疫を通過した。

3年ぶりのバンコク旅行、無事にしかもスムースに帰国できて本当によかった。

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