JALグループの航空会社として、低価格でありながら高品質のサービスを提供するZIPAIR(ジップエアー)。成田発着でハワイ、アメリカ西海岸、タイ、韓国、シンガポールといったアジアの国々に就航している。この記事では、人気急上昇のZIPAIRの利用方法をわかりやすく紹介した。ZIPAIRを攻略して、安くて快適な海外旅行を実現しよう。
目次
ジップエアーとは
2020年6月、日本の航空会社として初めてとなる中長距離LCCとして運航を開始したZIPAIR。開業当初、知名度は低かったが、低料金ながらポイントを押さえたサービスが人気を呼び、着実に利用客を増やしている。
ZIPAIRの路線
現在ZIPAIRが運航しているのは、ホノルル、ロサンゼルス、サンノゼ、サンフランシスコ、バンクーバー、ソウル、バンコク、シンガポール、マニラ路線だ。2025年3月にはヒューストン線も就航。今後も北米、東南アジアへ路線拡張の構想がある。
就航都市 | 空港 |
ソウル | 仁川国際空港(INC) |
バンコク | スワンナプーム国際空港(BKK) |
シンガポール | チャンギ国際空港(SIN) |
マニラ | ニノイ・アキノ国際空港(MNL) |
ハワイ | ダニエルKイノウエ国際空港(HNL) |
ロサンゼルス | ロサンゼルス国際空港(LAX) |
サンノゼ | ノーマンYミネタサンノゼ国際空港(SJC) |
サンフランシスコ | サンフランシスコ国際空港(SFO) |
ヒューストン | ヒューストン ジョージブッシュ インターコンチネンタル空港IAH) |
バンクーバー | バンクーバー国際空港(YVR) |
経営母体はJAL
ZIPAIRは、JALが100%出資しており、簡単に言えばJALの子会社だ。資金だけでなく、運営やサービスについても、JALが培ってきた知識や技術が生かされている。
ここが魅力
フルサービスの航空会社とLCCの中間をいくような存在。ZIPAIRを一言で表現すると、こうなる。コストは抑えつつも、できるだけクオリティの高いサービスを提供する、それがZIPAIRの目指す方向性だ。
座席が魅力
ZIPAIRの座席は、エコノミークラスに相当するStandard、ビジネスクラスに相当するZIPフルフラットの2種類がある。
Standardはシートピッチが79cm、シート幅は43㎝だ。これは、LCCでは最も広いと言っていい。
航空会社 | シートピッチ |
JAL | 84~86cm |
ZIPAIR | 79cm |
ジェットスター | 74cm |
ピーチ | 71(一部76~81)cm |
フルフラットとはその名のとおり、フラットになるまでシートをリクライニングできる座席で、足を曲げることなく横たわることができる。
初めてZIPAIRを利用した時、Standardを予約したのだが、機内に入ってフルフラットの座席を見た途端、こちらにしておけばよかったと後悔したことがある。そんな人が多いのか、ZIPAIRでは最近、座席アップグレードの機内販売をスタートした。
フルフラットシートに空席があれば、機内販売のセルフオーダーシステムからアップグレードを購入できるのだ。料金は以下のとおり。
成田-バンコク 40,000円
成田-シンガポール 40,000円
成田-ハワイ 50,000円
成田-ロサンゼルス 70,000円
成田-サンノゼ 70,000円
※現在ソウル便はサービス対象外
Standard座席にはモニターは付いていないが、Wi-Fiが使えるようになっている。コンセント、タブレット用スタンドもあるので、自分の携帯やタブレットを使って機内エンタテインメントを楽しんだり、メールやウェブの閲覧が可能だ。
ただしヘッドフォン、イヤフォンの貸し出しはない。また、ビデオストリーミングは不可なので、映画を見たい場合は事前に自分でダウンロードしておく必要がある。
料金が魅力
ZIPAIRの料金は3つの特徴がある。
❶ その路線で最安値の日付がある
❷ 出発日による料金の差が小さい
❸ 直前の予約でも料金が上がらない
❶ ZIPAIRの航空券は、LCCの中では少し高いかな、と感じる程度の料金設定になっている。ただし日付によっては、その路線の中で最安値という場合も多い。
実際、バンコク往復のチケットを探していた時、LCCの代表格エアアジアよりも安い日付を見つけ、予約した経験がある。
❷ 航空券の料金は季節や混雑状況、予約時期によって変動するが、ZIPAIRはその変動幅が小さい。成田-ハワイの料金を例に挙げてみよう。
成田発 | ホノルル発 | |
最安値 | 38,649円 | 28,340円 |
最高値 | 58,819円 | 65,242円 |
上の表は、現在ZIPAIRのサイトで確認できる成田-ハワイ(片道)の料金だ。最安値と最高値の幅が小さいのがわかる。格安料金が売りのLCCでは、閑散期はとても安いが、繁忙期には大きく料金が跳ね上がる場合も多い。
ZIPAIRも、8月のお盆時期に2日だけ成田発が78,819円、ホノルル発だと、ゴールデンウィークに1日だけ126,165円 お盆時期に1日だけ89,531円と高額になっているが、それ以外の日付は上に書いた料金の範囲に収まっている。
❸ 直前予約の割引があるホテルなどと違い、航空券の値段は、出発直前に安くなるということはあまりない。だがZIPAIRでは、直前でも平均価格より安く販売されている便がある。急に旅行を決めたような場合はとても嬉しい。
※航空券の値段は検索・予約する時期によって変動するので、旅行時期が決まったら、まずはZIPAIRのサイトで確認してみよう。
ZIPAIRのサイトで表示されている運賃は、どれもサーチャージ込みの料金なので、別途サーチャージを支払う必要はない。
最低運賃
下の表に示したのが各路線の最低運賃で、座席を使用する6歳以下の子供の運賃は、どの路線でも定額になっている。
日本発のフライトは円建て、現地発のフライトは現地通貨建てで最低運賃が設定されている(例:ハワイ発は米ドル建て)。
日本発・現地発で料金には少しだけ差があるが、これはZIPAIRが独自の為替レートを採用しているためだ。
もちろん実際の運賃は、予約や搭乗の時期、需要などによって変化するので、この最低料金でいつでも予約できるわけではない。
成田-ソウル便 | ||
成田発 | ソウル発 | |
スタンダード | 11,660円~ | 124ウォン~ |
フルフラット | 33,660円~ | 388ウォン~ |
6歳以下 | 5,600円 | 64ウォン |
成田-バンコク便 | ||
成田発 | バンコク発 | |
スタンダード | 17,000円~ | 4,950バーツ~ |
フルフラット | 53,000円~ | 15,750バーツ~ |
6歳以下 | 8,000円 | 2,350バーツ |
成田-シンガポール便 | ||
成田発 | シンガポール発 | |
スタンダード | 18,660円~ | 247.30シンガポールドル~ |
フルフラット | 53,660円~ | 701シンガポールドル~ |
6歳以下 | 7,600円 | 117シンガポールドル |
成田-マニラ便 | ||
成田発 | マニラ発 | |
スタンダード | 16,660円~ | 148.37ドル~ |
フルフラット | 43,660円~ | 369.36ドル~ |
6歳以下 | 8,000円 | 53.4ドル |
成田-ホノルル便 | ||
成田発 | ホノルル発 | |
スタンダード | 29,000円~ | 209.20ドル~ |
フルフラット | 69,000円~ | 573.20ドル~ |
6歳以下 | 15,000円 | 93.20ドル |
成田-サンノゼ便 | ||
成田発 | サンノゼ発 | |
スタンダード | 42,000円~ | 334.80ドル~ |
フルフラット | 99,000円~ | 914.80ドル~ |
6歳以下 | 18,000円 | 120.80ドル |
成田-ロサンゼルス便 | ||
成田発 | ロサンゼルス発 | |
スタンダード | 37,000円~ | 284.20ドル~ |
フルフラット | 97,000円~ | 904.20ドル~ |
6歳以下 | 18,000円 | 120.20ドル |
成田-サンフランシスコ便 | ||
成田発 | サンフランシスコ発 | |
スタンダード | 44,000円~ | 356.20ドル~ |
フルフラット | 99,000円~ | 916.20ドル~ |
6歳以下 | 18,000円 | 122.20ドル |
時刻表
ZIPAIRの2023年5月13日現在の時刻表を掲載した。フライトスケジュールは急に変更となることがあるので、予約の際はZIPAIRのサイトで確認を。
ZIPAIR ソウル 時刻表
成田(NRT)発-ソウル(INC)着 | ||||
便名 | 出発 | 到着 | 時間 | 運航日 |
ZG41 | 08:55 | 11:30 | 2h35m | 毎日 |
ソウル(INC)発-成田(NRT)着 | ||||
ZG42 | 12:55 | 15:25 | 2h30m | 毎日 |
2023年4~6月の増便
成田(NRT)発-ソウル(INC)着 | |||
便名 | 出発 | 到着 | 時間 |
ZG43 | 11:00 | 13:45 | 2h45m |
運航日 4/15~17、4/22~24、4/29~6/30 | |||
ソウル(INC)発-成田(NRT)着 | |||
ZG44 | 15:15 | 17:45 | 2h30m |
運航日 4/15〜17、4/22〜24、4/29〜6/30 |
ZIPAIR バンコク 時刻表
成田(NRT)発-バンコク(BKK)着 | ||||
便名 | 出発 | 到着 | 時間 | 運航日 |
ZG51 | 17:00 | 21:45 | 6h45m | 毎日 |
バンコク(BKK)発-成田(NRT)着 | ||||
ZG52 | 23:10 | 翌07:25 | 6h15m | 毎日 |
2023年ゴールデンウィークの増便
成田(NRT)発-バンコク(BKK)着 | |||
便名 | 出発 | 到着 | 時間 |
ZG55 | 14:35 | 19:20 | 6h45m |
運航日 4/13~5/6の火木土 | |||
バンコク(BKK)発-成田(NRT)着 | |||
ZG56 | 06:55 | 15:10 | 6h15m |
運航日 4/14〜5/7の水金日 |
ZIPAIR シンガポール 時刻表
成田(NRT)発-シンガポール(SIN)着 | ||||
便名 | 出発 | 到着 | 時間 | 運航日 |
ZG53 | 17:00 | 23:00 | 7h20m | 毎日 |
シンガポール(SIN)発-成田(NRT)着 | ||||
ZG54 | 00:50 | 09:00 | 7h10m | 毎日 |
ZG53 2023年10/29~火水金のみ運航 ZG54 2023年10/29~水木土のみ運航 |
ZIPAIR マニラ 時刻表
成田(NRT)発-マニラ(MNL)着 | ||||
便名 | 出発 | 到着 | 時間 | 運航日 |
ZG95 | 09:25 | 13:10 | 4h45m | 毎日 |
マニラ(MNL)発-成田(NRT)着 | ||||
ZG96 | 14:35 | 20:05 | 4h30m | 毎日 |
ZIPAIR ハワイ 時刻表
成田(NRT)発-ホノルル(HNL)着 | ||||
便名 | 出発 | 到着 | 時間 | 運航日 |
ZG2 | 19:15 | 07:30 | 7h15m | 火木土 |
2023年4/26~5/8 毎日運航 2023年6/1~ ホノルル07:50着 |
||||
ホノルル(HNL)発-成田(NRT)着 | ||||
便名 | 出発 | 到着 | 時間 | 運航日 |
ZG1 | 09:30 | 翌13:10 | 8h40m | 火木土 |
2023年4/26~5/8 毎日運航 2023年6/1~ ホノルル09:50発 |
ZIPAIR ロサンゼルス 時刻表
成田(NRT)発-ロサンゼルス(LAX)着 | ||||
ZG24 | ||||
期間 | 出発 | 到着 | 時間 | 運航日 |
3/26~ | 14:40 | 08:25 | 9h45m | 毎日 |
7/1~ | 14:40 | 08:55 | 10h15m | 毎日 |
10/1~ | 14:40 | 08:25 | 9h45m | 毎日 |
ロサンゼルス(LAX)発-成田(NRT)着 | ||||
ZG23 | ||||
期間 | 出発 | 到着 | 時間 | 運航日 |
3/26~ | 10:25 | 翌14:10 | 11h45m | 毎日 |
7/1~ | 10:55 | 翌14:10 | 11h15m | 毎日 |
10/1~ | 10:25 | 翌14:10 | 11h45m | 毎日 |
ZIPAIR サンノゼ 時刻表
成田(NRT)発-サンノゼ(SJC)着 | ||||
ZG30 | ||||
期間 | 出発 | 到着 | 時間 | 運航日 |
3/26~ | 16:25 | 09:35 | 10h10m | 月水木土日 |
7/1~ | 16:25 | 09:50 | 10h25m | 月水木土日 |
10/1~ | 16:25 | 09:35 | 9h10m | 月水木土日 |
サンノゼ(SJC)発-成田(NRT)着 | ||||
ZG29 | ||||
期間 | 出発 | 到着 | 時間 | 運航日 |
3/26~ | 12:05 | 翌15:25 | 10h20m | 水日 |
12:10 | 翌15:30 | 10h20m | 月木土 | |
7/1~ |
12:25 | 翌15:30 | 10h5m | 月木土 |
12:20 | 翌15:25 | 10h5m | 水日 | |
10/1~ |
12:05 | 翌15:25 | 10h20m | 水日 |
12:10 | 翌15:30 | 10h20m | 月木土 |
ZIPAIR サンフランシスコ 時刻表
成田(NRT)発-サンフランシスコ(SFO)着 | ||||
便名 | 出発 | 到着 | 時間 | 運航日 |
ZG26 | 21:35 | 15:00 | 9h25m | 月火水金日 |
2023年7/2~9/29 サンフランシスコ15:20着 | ||||
サンフランシスコ(SFO)発-成田(NRT)着 | ||||
ZG25 | 17:00 | 翌20:05 | 11h5m | 月火水金日 |
2023年7/2~9/29 サンフランシスコ17:20発 |
荷物の料金
機内持ち込み手荷物
機内に持ち込める手荷物は2個までだ。
1個目のサイズ 40×55×25cm以内
2個目のサイズ 45×35×25cm以内
合計で7kgまでは無料で、それを超える場合は追加料金を支払って5kgプラスすることができる(上限12kgまで持ち込むことができる)。
機内持ち込み手荷物の追加料金(5kg) | |
成田 → ソウル | ソウル → 成田 |
2,000円 | 24,000ウォン |
成田 → バンコク | バンコク → 成田 |
2,500円 | 800バーツ |
成田 → シンガポール | シンガポール → 成田 |
2,500円 | 30シンガポールドル |
成田 → マニラ | マニラ → 成田 |
2,500円 | 23ドル |
成田 → ハワイ | ハワイ → 成田 |
3,500円 | 32ドル |
成田 → ロサンゼルス | ロサンゼルス → 成田 |
4,500円 | 41ドル |
成田→サンノゼ | サンノゼ→成田 |
4,500円 | 41ドル |
成田 → サンフランシスコ | サンフランシスコ → 成田 |
4,500円 | 41ドル |
預ける手荷物
機内に持ち込まず預ける手荷物(受託手荷物)はすべて有料で、重さによって料金が変わる。
最大サイズ 3辺の和が203cmまで
最大個数 5個まで
1個の最大重量 32kgまで
スポーツ用品は別途料金①、②が設定されている。
①ゴルフ用品、スキー・スノーボード用品、1辺が2m以下のサーフボード(ケースを含む)
②自転車、1辺が2mを超えるサーフボード
成田-ソウル 預け荷物の料金
成田発 | ソウル発 | |
14kgまで | 3,000円 | 36,000ウォン |
23kgまで | 4,000円 | 48,000ウォン |
32kgまで | 5,000円 | 60,000ウォン |
スポーツ 用品 |
①5,500円 ②8,000円 |
①66,000ウォン ②96,000ウォン |
成田-バンコク 預け荷物の料金
成田発 | バンコク発 | |
14kgまで | 3,500円 | 1,130バーツ |
23kgまで | 4,500円 | 1,450バーツ |
32kgまで | 5,500円 | 1,770バーツ |
スポーツ 用品 |
①6,000円 ②9,000円 |
①1,800バーツ ②2,800バーツ |
成田-シンガポール 預け荷物の料金
成田発 | シンガポール発 | |
14kgまで | 3,500円 | 42シンガポールドル |
23kgまで | 4,500円 | 54シンガポールドル |
32kgまで | 5,500円 | 66シンガポールドル |
スポーツ 用品 |
①6,000円 ②9,000円 |
①72シンガポールドル ②109シンガポールドル |
成田-マニラ 預け荷物の料金
成田発 | シンガポール発 | |
14kgまで | 3,500円 | 32ドル |
23kgまで | 4,500円 | 41ドル |
32kgまで | 5,500円 | 50ドル |
スポーツ 用品 |
①6,000円 ②9,000円 |
①55ドル ②82ドル |
成田-ハワイ 預け荷物の料金
成田発 | ハワイ発 | |
14kgまで | 4,500円 | 41ドル |
23kgまで | 5,500円 | 50ドル |
32kgまで | 6,500円 | 59ドル |
スポーツ 用品 |
①7,000円 ②11,000円 |
①64ドル ②100ドル |
成田-ロサンゼルス 預け荷物の料金
成田発 | ロサンゼルス発 | |
14kgまで | 5,500円 | 50ドル |
23kgまで | 6,500円 | 59ドル |
32kgまで | 7,500円 | 68ドル |
スポーツ 用品 |
①8,000円 ②13,000円 |
①73ドル ②118ドル |
成田-サンノゼ 預け荷物の料金
成田発 | サンノゼ発 | |
14kgまで | 5,500円 | 50ドル |
23kgまで | 6,500円 | 59ドル |
32kgまで | 7,500円 | 68ドル |
スポーツ 用品 |
①8,000円 ②13,000円 |
①73ドル ②118ドル |
成田-サンフランシスコ 預け荷物の料金
成田発 | サンフランシスコ発 | |
14kgまで | 5,500円 | 50ドル |
23kgまで | 6,500円 | 59ドル |
32kgまで | 7,500円 | 68ドル |
スポーツ 用品 |
①8,000円 ②13,000円 |
①73ドル ②118ドル |
予約方法
予約はZIPAIRのサイトで
予約は、ZIPAIRのサイトから行うのが一番便利だし、予約手数料を取られることもない。
より安く旅行をしたい人は、片道だけZIPAIRを使うという選択肢もある。例えば成田-バンコク路線は、ZIPAIRが最も安い日もあれば、エアアジアなど他の航空会社の方が安い日もある。
フルサービスキャリアと違い、ZIPAIRは自己都合による予約の変更・キャンセルが基本的に不可となっている。つまり、急に都合が悪くなり旅行を中止した場合、チケット代は返金されない。ただしチケット予約時に、Flex Bizというパーケージを一緒に購入した人のみ、搭乗日の変更は可能だ。
航空券だけでなく、座席指定・預け荷物などのオプショナルサービスのキャンセルもできないので注意。
チケット予約時にFlex Bizというパッケージ商品を一緒に購入しておくと、予約した便をキャンセルした場合、「バウチャー」(商品引換券)という形で返金が受けられる。このバウチャーを使って次回の予約を行う。現金での返金は受けられない。
キャンセルのタイミングで返金額が異なる点も注意が必要だ。
出発30日前まで | 全額返金(別途手数料3%が発生) |
出発7日前まで | 料金の80%を返金(別途手数料3%が発生) |
出発日~6日前 | 諸税のみ返金 |
まず、会員登録をしよう
ZIPAIR Point Clubは無料の会員プログラムだ。ZIPAIRを利用するとポイントが貯まり、たまったポイントを使って航空券を購入することができる。
新規に会員登録するとすぐに100ポイント(100円相当)がもらえるので、そのポイントを使って予約をしよう。
一方ZIPAIR Point Club Plusは年会費5,000円の有料会員組織だ。まずZIPAIR Point Clubに入会し、アップグレードする形で有料会員になる。受託手荷物(機内持ち込みではなく、預ける荷物)の料金が30%OFFになる特典があるので、荷物の多い人や利用回数の多い人は、元が取れるだろう。
ZIPAIR Point Clubに登録する
https://www.zipair.net/ja/register
予約する前にログインしておこう
「パスポートを用意してください」という表示が出るが、空席状況や料金を調べるだけで予約をしない場合はパスポートは不要だ
下の年齢区分ごとに予約人数を選択する
大人(15歳以上)
小児A(12〜14歳)
小児B(7〜11歳)
小児C(2〜6歳)
幼児(0~1歳)
StandardかZIPフルフラットのどちらかを選択する
航空券には何もサービスが付いていないので、座席指定、手荷物、機内食などがセットになったパッケージ(Biz、Value、Premium)の中から一つを選ぶか、自分でカスタマイズする
事前座席指定
機内持込手荷物+5kg(合計12kg持込可)
事前座席指定
預ける手荷物 23kgまで
機内食⦅Standard)
※韓国線では機内食はなし
事前座席指定
機内持込手荷物+5kg(合計12kg持込可)
預ける手荷物 23kgまで
機内食⦅Standard)
アメニティセット(ブランケット、耳栓、アイマスク、ネックピロー、スリッパ)
※韓国線ではアメニティセットなし
行きのチケットと同じように席タイプとパッケージを選ぶ
会員登録の際に記入した氏名や連絡先は自動入力される
滞在先(国・都市・ホテル名など)は、この時点では記入しなくても予約できる
1. 座席指定や機内食が含まれたパッケージを予約した人
→希望の座席・食事を選び、 必要ならオプショナルサービスを購入する
※オプショナルサービス:アメニティや成田空港有料ラウンジなど
座席を選ぶ
機内食を選ぶ
2. 「自分でカスタマイズ」を選んだ人
→必要ならオプショナルサービスを購入する
「自分でカスタマイズ」を選んだ人は、この画面で、事前座席指定・手荷物・機内食などの中から必要なものを選ぶ
※機内持込手荷物7kgは自動的に付いてくるので追加する必要はない。ただし5kgをプラスして合計12kgまで持ち込めるようにしたい場合は、ここで追加する
旅行キャンセル保険(急な病気・けがで旅行をキャンセルする場合に支払われる保険)と、一般的な海外旅行保険の予約ができる
5種類の支払い方法が選べる
- クレジットカード(デビットカード、プリペイドカードを含む)
- コンビニ払い
- 銀行振込(ATM/インターネットバンキング)
- QRコード決済(Alipay、WeChat Pay、Union Pay)
- ZIPAIRポイントで支払う
ZIPAIRの評価は二極化している。「安くて快適」と肯定的な意見がある一方、「サービスも良くないし二度と乗らない」という否定的な意見もある。
ZIPAIRが「コスト削減を優先するLCCである」と理解して利用している人は、LCCにしては広い座席や機内Wi-Fiなどに満足して高評価だ。一方、LCCと認識せずに予約をし、選べるサービスをフルで利用し、結果的に料金が上がってしまった人や、たまたまフライトを変更する必要が生じ、変更もキャンセルもできないと後から知って愕然とした人は、極めて批判的だ。
荷物は最小限にまとめる、機内食もアメニティもいらない、座席にもこだわらない、でも安く海外旅行がしたいという人にとっては、利用価値大の航空会社だと思う。