エアアジアは400以上の路線を持つ、アジア最大規模のLCCだ。日本からエアアジアの就航都市をたどって旅していけば、東南アジアの主要都市はもちろん、インド、オーストラリア、サウジアラビアのジェッダへも飛んで行ける。
目的地を決めてから航空券を購入する、といいうのが一般的だと思うが、「今、この都市へのフライトが安いから」とか、「この島、名前が変わっていておもしろそう!」という理由で旅先を決めるのもありだ。
150以上あるエアアジアの就航都市の中から、未来の旅先を探し出そう。
目次
エアアジアの運航状況
名古屋-札幌 名古屋-仙台
名古屋-福岡 名古屋-台北
事業廃止(全路線の運航停止)
国内線(マレーシア):運航中
国際線:運航中
国内線(タイ):運航中
国際線:運航中
福岡-バンコク便が、2022年10月12日に新設された
福岡-クアラルンプール、関空-ホノルル、関空-台北路線は、現在全便が運航を停止中
羽田-クアラルンプール便は、2022年11月から運航を再開した
札幌-クアラルンプール便は、2022年12月から運航を再開した
関空-クアラルンプール便は、2023年1月から運航を再開した
名古屋-バンコク路線は、現在全便が運航を停止中
成田-バンコク便は、2022年7月から運航を再開した
関空-バンコク便は、2022年10月から運航を再開した
札幌-バンコク便は、2022年12月から運航を再開した
成田、新千歳、関空からバンコクへの便は、これまでドンムアン空港への就航だったが、2022年7月以降はスワンナプーム国際空港への就航となっている。
国内線(インドネシア):運航中
国際線:運航中
国内線(フィリピン):主な路線を運航中
国際線:マニラ-主な路線を運航中
関西-マニラ便は、2022年12月6日から運航を再開した
成田-マニラ便が2023年2月1日、新たに就航した
成田-セブ便が2023年7月1日から就航予定
国内線(インド):運航中
国際線:運航中
エアアジアインディアは2022年にエアインディアの傘下となったが、1年間はエアアジアの名称を存続。2024年からはエア・インディア・エクスプレスとして運航される。
エアアジア・日本発着の路線
現在、日本発着の路線は10路線ある。
出発空港 | 就航都市 | 航空会社 |
札幌 | クアラルンプール バンコク |
D7 XJ |
羽田 | クアラルンプール | D7 |
成田 | バンコク マニラ セブ |
XJ Z2 Z2 |
関空 | クアラルンプール バンコク マニラ |
D7 XJ Z2 |
福岡 | バンコク | FD |
上の表にあるエアアジアの時刻表はこちら↓
エアアジアの時刻表(国際線):旅行プランの第一歩これまで日本-バンコク便は、すべてドンムアン空港(DMK)が利用されていたが、2022年7月以降、スワンナプーム国際空港(BKK)が利用されることになった。
大手航空会社の国際線のほとんどがスワンナプーム国際空港に乗り入れているので、バンコクで他の航空会社乗り換える場合、とても便利になる。空港設備も充実していて使いやすい。
一方、エアアジアで成田からバンコクを経由してプーケットへ行く場合、これまではドンムアン空港でスムースにプーケット行きの便に乗り継げたが、今後はドンムアン空港まで移動して、エアアジアの国内線に乗り継ぐことになりそうだ。または他社のフライトを利用するか。
スワンナプーム空港からプーケットへも1日3便程度タイエアアジアが飛んでいるが、成田からの便との時間がうまく合わない。
今のところ、成田・関空・新千歳-バンコク路線が、スワンナプーム発着となる予定だ。福岡-バンコク路線については、再開後もドンムアン空港へ就航予定で、運航会社はタイエアアジアXからタイエアアジアに変更となる。
関連記事 バンコク旅行記:タイへの渡航に必要なもの・最新情報をチェック
下の表にあるエアアジアグループの路線をすべて合計すると、なんと400以上になる。しかしエアアジアでは、路線やスケジュールが頻繁に変わるためか、グループ全体の路線図や一覧、フライトスケジュールをサイトには掲載していない。
そのため、どこを経由するとどんな都市に行けるのか、わかりづらくなっている。
日本からエアアジアX、タイエアアジアX、タイエアアジア、フィリピンエアアジアという4つの航空会社を利用して、直行便で飛べるのは海外4都市だが、そこから、エアアジアグループの路線を乗り継いでいけば、150もの都市に旅することができる。
エアアジア各社の路線数
会社名 | コード | 路線数 |
エアアジア | AK | 114 |
タイエアアジア | FD | 89 |
エアアジアX | D7 | 32 |
タイエアアジアX | XJ | 9 |
エアアジアインドネシア | QZ | 41 |
フィリピンエアアジア | Z2 | 50 |
エアアジアインディア | I5 | 65 |
エアアジアはマレーシアの国内線を運航する会社だ。これにXが付いたエアアジアXは、マレーシア発着の国際線を運航している。
同じくタイエアアジアは、タイの国内線と近隣アジア諸国への便を運航し、タイエアアジアXはタイ発着の国際線(日本・韓国・中国への便)を運航している。
エアアジアの便を予約したと思っていたのに、実際はタイエアアジアXだった、という思い違いはよくある。
どうしてそう思ってしまうかというと、オンライン予約サイトでも、エアアジアのサイトでも、エアアジアグループを総称して、エアアジアと呼んでいるからだ。更に理解しにくいのは、エアアジアという名前の会社もある点だ。
予約しようと思っている、あるいは予約した自分の便の、最初の2つのアルファベットを見れば、どの航空会社の便かがわかるようになっている。
XJ601 はタイエアアジアXの601便、D71はエアアジアXの1便というようになる。
フライスルーで世界を旅しよう
日本発の国際線はバンコク、クアラルンプール、ホノルル、台北、マニラへしか飛んでいないので、22カ国・150もある就航都市へは、直行便ではなく、エアアジアを乗り継いで行くことになる。
乗り継ぎの拠点となるのはマレーシアのクアラルンプールとタイのバンコクだ。
エアアジアで、飛行機を乗り継いで旅行をする場合、ぜひ利用したいサービスがフライスルーだ。まず、フライスルーとは何か、利用すると、どんなメリットがあるのかを説明しよう。
- 出発地で預けた荷物は、最終の目的地で受け取ればいい(経由地でいったん荷物を受け取り、また預け直す必はない)
- 接続便の出発時間までは空港内に滞在し、基本的には空港の外には出ない
- 経由地では、入国手続きは不要で、空港利用税も不要
- 最初のフライトが遅れ、経由地で接続便に乗り遅れた場合、エアアジアが無料で次の便を手配してくれる
4つ目の、エアアジアが無料で次の便を手配してくれるというのがフライスルーを利用する最大のメリットだ。
もしフライスルーを利用しなかった場合はどうなるか。たとえば羽田からクアラルンプールを経由してバリ島(デンパサール)まで行く場合……
羽田-クアラルンプールのフライトが遅れ、デンパサール行きのフライトに間に合わなかったとする。この場合、クアラルンプール-デンパサール間のフライトは無効になってしまい、また航空券を自分で買い直さなくてはならない。そんなことは絶対に避けたい。
エアアジアで乗り継ぎをするなら、ぜひ利用したいフライスルーだが、フライスルーを使うにはいくつか条件がある。
- 経由地はクアラルンプールのKLIA2(クアラルンプール国際空港・第2ターミナル)、バンコクのドンムアン空港のみ
- 国際線から国際線、国際線から国内線、国内線から国際線の乗り継ぎに適用される
※2021年3月からは、ドンムアン空港を経由する国内線から国内線への乗り継ぎにも適用されている -
KLIA2では90分から18時間以内、ドンムアン空港では90分から6時間以内の乗り継ぎに限られる
- 航空券は最終目的地まで一緒に、同じタイミングで購入すること
2022年7月から、成田・関空・札幌-バンコク便は、ドンムアン空港ではなくスワンナプーム空港の発着となった。これに伴いフライスルーの条件も変更されると思われるが、エアアジアのサイトではまだ確認ができていない。
成田からバンコクを経由してタイのクラビに行く場合を例に、説明しよう。
まずエアアジアのサイトでフライトを検索する
「出発地」の中から「成田」を選ぶ。
「到着地」の欄に「クラビ」と入力する
注意! 経由地であるバンコクは、ここでは入力しない。
このまま往路・復路の出発日を選んで「フライト選択」へと進んで行けば、自動的にフライスルーが適用される。
最初に成田-バンコクのチケットを購入し、次にバンコク-クラビのチケットを購入する、というように区切って航空券を購入すると、フライスルーは適用されないので注意しよう。
Q.フライスルーの料金は?
特別な料金は不要。
Q.フライスルーはどうやって申し込む?
申し込む必要はない。フライスルーの条件を満たしている航空券をエアアジアのサイトで購入すれば、自動的に適用される。購入の際には、最終目的地まで通しで航空券を買うこと。
Q.どの就航都市へもフライスルーで行ける?
フライスルーの条件を満たす便が飛んでいない場合は、その都市へはフライスルーでは行けない。
同一路線に複数のフライトがある場合、便によってはフライスルーの条件を満たしていない場合もあるので、経由地での待ち時間が条件に合っているか確認しよう。
Q.自分の予約がフライスルーになっているか確認する方法は?
出発地-経由地、経由地-到着地の2つのフライトの予約が、同じ予約番号で購入されていればフライスルーが適用されている。
不安な場合には、出発時に空港カウンターで、フライスルーで予約できているか確認しておこう。
クアラルンプール乗り継ぎ
フライスルーで行ける主な都市
出発空港 | 就航都市 |
. 札幌 羽田 関空 札幌 羽田 関空 |
タイ プーケット クラビ |
札幌 羽田 関空 | シンガポール |
. 札幌 羽田 関空 |
ベトナム ホーチミン |
. 羽田 関空 |
カンボジア シェムリアップ |
. 札幌 羽田 関空 札幌 羽田 関空 札幌 羽田 関空 札幌 関空 成田 羽田 関空 成田 札幌 羽田 関空 羽田 関空 |
インドネシア ジャカルタ デンパサール スラバヤ バンドン ロンボク メダン ジョグジャカルタ |
. 札幌 羽田 関空 福岡 札幌 羽田 関空 福岡 札幌 羽田 関空 福岡 札幌 関空 |
オーストラリア シドニー パース メルボルン ゴールドコースト |
. 羽田 関空 |
モルディブ マレ |
札幌 羽田 関空 福岡 |
ブルネイ コタキナバル バンダルスリブガワン |
. 羽田 関空 羽田 関空 羽田 関空 羽田 関空 |
インド デリー ジャイプール アムリトサル チェンナイ |
. 羽田 |
スリランカ コロンボ |
. 札幌 羽田 関空 札幌 羽田 関空 札幌 成田 関空 |
マレーシア ペナン ランカウイ ジョホールバル |
バンコク乗り継ぎ
フライスルーで行ける主な都市
出発空港 | 就航都市 |
札幌 成田 関空 | シンガポール |
. 札幌 成田 関空 |
インドネシア ジャカルタ デンパサール |
. 成田 関空 成田 関空 成田 関空 |
ベトナム ハノイ ホーチミン ダナン |
. 成田 関空 |
モルディブ マレ |
. 札幌 成田 関空 |
カンボジア シェムリアップ |
. 成田 関空 成田 成田 関空 成田 |
インド コルカタ バンガロール ジャイプール チェンナイ |
. 成田 関空 |
スリランカ コロンボ |
. 札幌 成田 関空 札幌 成田 関空 札幌 成田 関空 札幌 成田 関空 |
タイ プーケット チェンマイ チェンライ クラビ |
上の表では、フライスルーで行ける路線の中で、観光地として人気のある都市をピックアップして掲載した。
フライスルーで行けるとはいっても、場所によっては、クアラルンプールかバンコクで、かなりの待ち時間がある。
特にクアラルンプール経由の場合、フライスルーの条件が90分~18時間以内の乗り継ぎになっているので、最長で18時間近く、空港に滞在する場合もあるということだ。
短時間で乗り継げる便もあるが、羽田からシドニーへの便のように、フライト時間とクアラルンプールでの待ち時間を合わせると、行きが18時間45分、帰りが26時間45分という長時間になる便もある。
空港で長い時間を過ごすのはいやだ、せっかくなら経由地も観光したい、という人も多いだろう。時間に余裕があるなら、ぜひフライスルーを利用しない旅にもチャレンジしてみよう。
たとえば、行きはフライスルーで成田-バンコク-プーケットと飛んで、帰りはバンコクで1泊して、遊んでお土産も買って帰るという楽しみ方もある。
フライスルーを利用しない場合は、フライトの遅延の可能性を考えて、経由地で1泊するなど、かなり余裕を持ったスケジュールを組んだほうがいい。
フライスルーでなければ、クアラルンプールとバンコク以外の都市を経由する旅行プランも立てられる。
たとえば関空からマニラへ飛んで、そこからホーチミン、デンパサール、セブ、ダバオ、カリボなどへ飛ぶことも可能だ。関空、名古屋から台北を経由してセブ、チェンマイというルートもある。
エアアジアの路線・就航都市の中から、自分に合ったルート、未来の旅先を探し出そう。
ただし、フライトスケジュールは予告なしに変更されることがあるので、旅のプランを立てる前にエアアジアのサイトで確認を!
関連記事
LCC機内持ち込みサイズ:23社の一覧とおすすめ超軽量スーツケース
プーケットの雨季、ホテルのおすすめは全室プール付きバンヤンツリー