エアアジアにはBIGロイヤルティというポイントサービスがあり、その会員をBIGメンバー(ビッグメンバー)と呼んでいる。
ビッグメンバーになると、航空券の購入額に応じてポイントがたまるだけでなく、航空券を一般より安く購入できたり、セール情報に早くアクセスできたり、さまざまな特典がある。
エアアジアを利用するなら、ビッグメンバーの登録は必須だ。この記事では、ビッグメンバーの登録方法、メンバー特典の活用方法を紹介する。
新型コロナウイルスの影響による運休については、記事「エアアジアの路線」のエアアジアの運航状況一覧をチェック。
目次
エアアジアの
BIGメンバーとは
- 航空券を購入するとポイントがたまり、たまったポイントを航空券や宿泊などに交換できる
- 取得したポイントは発行日から24カ月有効(2019年6月1日以前に取得したポイントは36カ月有効)
- 登録料・年会費なし
- 家族の情報を登録しておけば、メンバーの家族も特典を利用できる
最大の特典はセールの先行予約
エアアジアのサイトでBIGメンバーとしてログインすれば、常にメンバー価格が表示され、一般より安くチケットが購入できるようになっている。しかし、非メンバーとの金額の差は、片道150円程度の場合もあり、あまりメリットが感じられないかもしれない。
エアアジアでは年に4回、ビッグセールと銘打った一大セールを行っている。エアアジアで航空券を購入するなら、このビッグセールは見逃せない。
BIGメンバー最大の特典は、一般より早く、このビッグセールに参加できることだ。セール価格の航空券は数に限りがあるので、早めの予約が必須だが、BIGメンバーになれば、一般より24時間早くセール価格にアクセスできる。
エアアジアのセール情報は、ツイッターで入手できる。しかし小規模なセールの場合、セール当日にツイートされたり、セールが始まった後になってツイートされたりすることもある。更に、セールの詳細がよくわからないことも多い。

現在開催されているセールの情報は下の記事に掲載している。過去のセール情報もまとめてあるので、毎年、いつ頃、どんなセールが行われているのか、前もってチェックしておくのもおすすめだ。

BIGメンバーの
登録から利用まで
登録はとても簡単で、2~3分で終わる。名前、メールアドレス、パスワードを登録するだけで、クレジットカードは必要ない。
エアアジアのサイトにアクセスする

モバイルでは画面右上にある人型のアイコンをタップ。デスクトップでは、BIGログイン/登録をクリック。
メールアドレスとパスワードを
登録する
登録する
Google、Facebookのアカウントを使って登録してもいいし、新規に登録してもいい。入力し終えたら、無料で登録をクリック。

名前を登録する

名前、性別を登録して保存ボタンを押す。すると下のメッセージが表示される。

エアアジアからメールが届く

メールが届いたら、アカウントの有効化をクリックする。
ログインしてから航空券を検索
アカウントが有効化できたら、改めてエアアジアのウェブサイトにアクセスしてログインする。
エアアジアでフライトを検索する時は、必ずBIGメンバーとしてログインしておこう。ログインしないまま検索すると、メンバー向け料金が表示されない。
BIGポイントの
ため方・使い方
BIGポイントのため方
BIGポイントは、購入した航空券の運賃タイプと金額に応じて計算され、1マレーシアリンギット(約25円)ごとに付与される。
BIGメンバーに登録すると、最初はREDという会員ステータスになる。年間の搭乗回数が0~13回の人はRED、14~23回はGOLDというように、利用回数に応じてステータスが上がっていく仕組みだ。
ステータスが上がると、1回のフライトで獲得できるポイント数も増えていく。
短距離便は、1フライト=搭乗回数1回としてカウントされる。フライスルー(乗り継ぎ)を含む長距離便は、1フライト=搭乗回数2回としてカウントされる。
エアアジアには、通常運賃、プレミアムフレックス(PF)、プレミアムフラットベッド(PFB)という3種類の運賃タイプがある。
通常運賃よりも高額なPFやPFBのチケットを購入すると、獲得できるBIGポイントも増えていく。
1マレーシアリンギットで獲得できるポイント
年間搭乗 回数 |
ステータス | 獲得ポイント |
0~13回 | RED | 通常:1~1.5 PF/PFB:最大2 |
14~23回 | GOLD | 通常:最大3 PF/PFB:最大4 |
24~49回 | PLATINUM | 通常:最大5.5 PF/PFB:最大7 |
50回以上 | BLACK | 通常:最大10 PF/PFB:最大12 |
上の表に沿って説明すると…
- 1年間の搭乗回数が0~13回の人はステータスがREDで、その人が通常運賃のチケットを購入すると、1マレーシアリンギット(約25円)ごとに1~1.5ポイントを獲得できる
- プレミアムフレックスかプレミアムフラットベッドで予約すると、最大2ポイントを獲得できる
ということになる。
通常運賃のチケットなら、1,000円で40~60ポイント獲得と覚えておくとわかりやすいだろう。
エアアジアのポイント計算機で成田-バンコク往復で獲得できるポイントを計算してみた。
条件は、通常運賃で、座席指定・機内食・預け入れ荷物などのオプションあり。
結果は597ポイントになった。つまり成田-バンコク往復は15,000円程度の金額としてポイントが計算されていることになる。15,000円というのは、成田-バンコクの最安値の時の料金だ。
BIGポイントがたまる
ホテル予約サイトagoda
ホテル予約サイトagoda
agodaは、旅行商品の売上高が世界一を誇るBooking Holdingsグループのメイン企業だ。特にアジア太平洋地域に強く、200万軒の宿泊施設の中から、条件に合ったホテルや民泊施設を検索・予約することができる。
agodaにもポイントサービスがあり、宿泊予約で獲得したポイントをエアアジアなど、航空会社のポイントとしてためることができる。
旅行費用を最も安く抑えたいなら、BIGセールでエアアジアのチケットを入手し、agoda(アゴダ)でホテルを予約する、エアアジア+agodaの組み合わせで旅行プランを組み立てる必要がある。
下の記事では、ホテル予約サイトの中でも群を抜く安さのアゴダの使い方と、アゴダのクーポンの入手方法を紹介している。

BIGポイントの使い方
BIGポイントを航空券に交換する場合、タイミングよって必要になるポイント数が違うので、こまめにBIGロイヤリティのサイトをチェックしよう。
エアアジアのポイントシステムでは、フライト時間を基準として、交換に必要なポイント数(固定ポイント)が決められている。例えば、下の表を見ると1時間以内のフライトなら、交換に必要なBIGポイントは6,875だ。
ただし、これはあくまでも基準となるポイント数なので、固定ポイントの数十パーセントオフで交換可能なこともあり、プロモフライトと呼ばれている。
フライト時間 | 固定ポイント(片道) |
1時間以内 | 6,875 |
1~2時間 | 9,375 |
2~3時間 | 15,625 |
3~4時間 | 24,375 |
4~5時間 | 31,250 |
5~6時間 | 38,750 |
6~7時間 | 46,250 |
7~11時間 | 50,000 |
11時間以上 | 93,750 |
毎月第1月曜に開催されるBIGポイントを対象としたセール。片道500ポイントのチケットや、通常の90%オフでチケットを手に入れられることもある。
毎月第3週に行われるセール。エアアジアXのチケットが、最大80%オフで交換できる。
過去のファイナルセール時の交換レート
フライト | 必要な ポイント数 |
クアラルンプール - クラビ | 500~ |
マニラ - パラワン | 1,133~ |
ペナン - ランカウイ | 500~ |
シンガポール - ランカウイ | 612~ |
ペナン - プーケット | 500~ |
クアラルンプール-台北 | 1,133~ |
交換に必要なポイント数は日々変化しているので、その都度、BIGロイヤリティのサイトかアプリで確認しよう。
BIGポイントの
交換方法
短距離ならポイントをためやすいが…
成田-バンコク往復で597ポイント獲得できると書いたが、逆に何ポイントあれば成田-バンコクのチケットと交換できるかというと、固定ポイントだと片道46,250ポイント、往復92,500ポイントが必要になる。
気の遠くなるような数字だが、搭乗回数が増えるとステータスが上がって、獲得できるポイント数も増えるので、気長に頑張ろう。
エアアジアでは、フライトの引き換えに必要な最小ポイントが決まっていて、片道なら500、復路なら1,000ポイントになっている。つまり、500ポイント貯めれば交換できるフライトがあるわけだ。
まずはマレーシアやタイの国内線など、短距離のチケットの交換を目標にしてみよう。
BIGポイントを航空券に交換するには、AirAsia BIG LOYALTYというアプリを使うと便利だ。
このアプリひとつで、各フライトの必要ポイント数の検索、航空券の予約、支払いまでできる。
アプリを使わない時は、BIG LOYALTYのサイトでフライトを検索しよう。
BIGメンバーのアカウントにサインインする(BIGメンバー登録時に使用したメールアドレスとパスワードを使用)。
- 飛行機マークをタップ
- フライト検索をタップ
- 出発地・目的地・人数・日付を選ぶ

今回は、バンコク-クラビのフライトを検索してみた。フライトの日付けを選択すると、下の画面が表示される。

P(プロモ)
プロモーションやキャンペーンなど、時期によって必要なポイント数が変わるフライト。
プロモフライトは、すべての便にあるわけではなく、プロモフライトの設定がある便と、ない便がある。
プロモフライトといいう名前なので、最も安い(必要なポイント数が少ない)フライトのように思えるが、実際は、プロモフライトより固定ポイントの方が必要ポイント数が少ない場合も多々ある。プロモと固定ポイントを比べて、お得な方を選ぼう。
プロモフライトは、予約後に出発日時を変更することが可能だ(ただし変更手数料が必要)。
F(固定ポイント)
飛行時間によるポイントが適用されているフライト。バンコク-クラビ間は所要時間が1時間25分なので、飛行時間1~2時間の固定ポイント9,375が表示されている。
固定ポイントのフライトもすべての便にあるわけではなく、固定ポイントを選べる便と選べない便がある。
プロモフライトと異なり、固定ポイントのフライトを予約すると、後から出発日時を変更することはできない。
R(レギュラー)
航空券の金額から算出されたポイントが適用されているフライト。プロモフライトや固定ポイントに比べると、必要となるポイント数が極端に多い。
ただしレギュラーポイントによるフライトは、すべての便で選ぶことができる。
また、予約後に出発日時を変更することも可能だ(変更手数料が必要)。
PF(プレミアムフレックス)
プレミアムフレックスというオプションが付いたフライトだ。
預け入れ荷物20kg、座席指定、選べる機内食、予約変更、優先搭乗などがパックになっているので、当然、必要となるポイント数も多い。
すべての便で選ぶことができ、予約変更の手数料もかからない。
PFB(プレミアムフラットベッド)
プレミアムフラットベッドとは、シートがフルフラットになり、ベッドのように使える座席のことだ。エアアジアの一部のフライトに設置されている(バンコク-クラビの便にはPFBの座席はない)。
預け入れ荷物40kg、座席指定、選べる機内食、予約変更、優先搭乗、優先手荷物受取などがパックになっている。

上の画面は、関空-ホノルル間のチケットをアプリではなく、BIG LOYALTYのサイトで検索した結果だ。
関空-ホノルル間のフライトにはPFBの座席があるので、右端にPFBの必要ポイント数が表示されている。
普通の予約時と同じように、荷物、座席指定、食事などのオプションを選択する。
ポイントで交換できるのはフライトの運賃だけなので、空港利用税やその他の税金などは、別途支払う必要がある。

上は、固定ポイントのフライトを選んだ時の支払い画面だ。Airport TaxとVATが加算されている。

こちらは、プロモフライトを選んだ時の支払い画面だ。固定ポイントの時と同じようにAirport TaxとVATが加算されているが、BIG Member Discountという名目で694ポイントが割り引かれている。
レギュラー、PF、PBFでも、同じようにBIG Member Discountという割引があった。