プーケットを代表する5つ星ホテル、バンヤンツリーは、プーケット随一の高級リゾートエリア、ラグーナプーケット内に位置し、客室は全室、プライベートプール付きのヴィラという豪華さだ。
この記事は、バンヤンツリーに旅行した時の記録を紹介しながら、 下に書いた疑問に答える内容になっている。
- 雨季にバンヤンツリーがおすすめの理由
- 雨季(6~10月)のプーケットの様子、楽しみ方
- 子供連れにおすすめの過ごし方、楽しみ方
バンヤンツリープーケットには、これまでに3回、8月に宿泊したが、このホテルをベースに、雨季のプーケットを存分に楽しむことができた。
バンヤンツリーをはじめとする高級ホテルは、普段なかなか宿泊するチャンスがないが、雨季に当たる6~10月なら、超破格のセール価格で泊まれることもある。雨季こそ、高級ホテルに泊まれるチャンスでもあるのだ。
8月など、夏休み時期にプーケットへの旅行を計画している人は、早めにホテル予約サイトをチェックしてみよう。
夏の宿泊予約が本格的にスタートする前が狙い目だ。
目次
バンヤンツリーの楽しみ方
リゾート気分を満喫する
バンヤンツリーのあるラグーナプーケットは、プーケットの西海岸、バンタオビーチに沿って続く高級リゾートエリアだ。
1,000エーカーの敷地内には、大小の美しいラグーン(池)が点在し、バンヤンツリーの他に、デュシタニ、アンサナ、アウトリガーなどの高級ホテルが建ち並んでいる。
プーケット国際空港からは16キロ、車で25分という近さだ。
ラグーナエリアはパトンビーチなどとは違い、落ち着いた雰囲気が一番の魅力だ。エリア内は道路や街路樹などもよく整備されていて、セキュリティもいい。リゾートでのんびりと過ごしたい人に向いているエリアだ。
もちろん島内のどこへ行くにも便利な立地なので、マリンツアーやショッピング、観光も楽しめる。
リゾート内の他のホテルやショッピングモールへは、無料のシャトルバスやシャトルボートが頻繁に出ていて、各ホテルのレストランや施設もサインひとつで利用できる。
ホテル予約サイトなどでバンヤンツリーを見ると、バンヤンツリープーケット、ダブルプールヴィラ、スパサンクチュアリという3つの名称があるが、どれも同じ敷地内にある。
スパサンクチュアリは、スパの利用がメインの宿泊客が滞在するエリアだ。
ダブルプールヴィラとは、敷地内の橋を渡った奥のエリアに建つ、広さ1,300㎡以上の超高級ヴィラだ。
タイスタイルのヴィラで
贅沢な休日を過ごす
プーケットでリゾート気分を満喫するなら、客室はヴィラが理想だ。ビルの中の一室と違い、広々としたプライベート空間の中で、周りの宿泊客に気をつかわず、開放感に浸ることができる。
バンヤンツリーは、なんと170室ある客室のすべてがヴィラで、しかもプライベートプールが付いている。
一番豪華なダブルプールヴィラには、インフィニティプールの他に、ベッドルームを取り囲むように、もう一つプールが配置されていて、雰囲気も抜群にいい。特にライトアップされた夜の風景は幻想的でさえある。
タイ様式の建物とインテリアでまとめられたヴィラは、足を一歩足踏み入れただけで、ここに来られて最高、と思わせてくれる空間だ。
写真はきれいだけれど実際に泊まってみると、掃除が行き届いていない、建物が古くてすすけた感じがする等々、がっかりさせられるホテルもあるが、バンヤンツリーは違う。
客室はもちろんだが、敷地内のすべての施設や庭の隅々までが手入れされていて、本当に気持ちがいい。
広大な敷地に点在するヴィラは、小さなタイプでも140㎡、最も広いタイプだと2,500㎡の広さがある。
ヴィラからレストランやスパへ行くときには、徒歩以外にバギーか自転車で移動することになる。面倒だと感じる人もいるかもしれないが、小鳥の声を聞きながら散歩したり、星空を見ながら歩いたり、リゾートならではの楽しみ方ができる。
私が何度か宿泊したのはGrand Two-Bedroom Pool Villa。家族やグループ向け2ベッドルームのヴィラだ。ベッドルームの他にスタディルームが付いていて、エキストラベッドをこの部屋に入れることもできる。バスルームも2つあり、プールの横にジャグジーも完備。
バスルーム、メインベッドルーム、リビングルーム、どこからでも直接プールにアクセスできるようになっている。
プールサイドにはタイ風の東屋(サーラ―タイ)があり、昼寝はここが最高。
昼食は、近くのマーケットで買っておいたサテ(鶏肉などの串焼き)をヴィラのキッチンで温めて食べたり、ルームサービスを頼んだりして、一日のんびりと過ごすことができる。
朝は、ラグーンを望むホテルのレストランでビュッフェスタイルの朝食がおすすめだ。タイ、中華、コンチネンタル、和食など、メニューの豊富さは今まで泊まったホテルの中では一番。朝から気分が上がる。
ホテルのレストランは、創作タイ料理、地中海料理、コンテンポラリーなフレンチ・ベトナム料理、さらに和食まで何でもあって、味も雰囲気も申し分ないのだが、料金が驚くほど高い。それが、このホテル唯一の難点かもしれない。
アドバイスとしては、夕食はラグーナエリアのレストランに行った方がいい。地元の人も食べに来る安くておいしいレストランが色々ある。
周辺のレストラン・ショップ
The Corner Restaurant 3km
ドイツ人オーナがアレンジするオリジナルなタイ料理。ボリュームもあって料金もリーズナブル。あまり辛くないので子供でも大丈夫。ドイツビールも飲める。
Sunset Restaurant 3km
地元の人が必ず推薦するタイ料理レストラン。雰囲気も値段も庶民的で、洋食メニューもある。
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ボートアベニュー 3km
レストラン、ショップ、スパ、スーパーマーケットなどが集まっている繁華街。金曜の夜にはナイトマーケットも開催され、ローカルフードやおみやげ物の屋台が並ぶ。
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Jim Thompson Outlet (Canal Village) 1.5km
ジムトンプソンのアウトレット。カナルビレッジという小さなショッピングモールにあるが、モール自体はちょっと寂れた雰囲気。
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バンヤンツリーでは、ターンダウンサービスもしっかりしている。ターンダウンサービスとは、夕方にベッド周りを整えたり、ミネラルウォーターを用意したり、カーテンを閉めたりなど、寝る準備をしてくれるサービスのことだ。
ターンダウンでは、毎晩、バンヤンツリーからの小さなプレゼントがベッドサイドに置かれる。私が宿泊した時は、カメのマスコットLove Turtlesやフォトフレーム、メモ帳など、いろいろなものがあって、今日は何だろうと毎日楽しみだった。
話しはそれるが、タイのホテルは、このターンダウンサービスが気の利いているところが多い。
眠りに関する詩が書かれたカードが日替わりでベッドの上に置かれていたり、前日私が拾って部屋に置いていた花と同じ花が、ベッドの上やバスルームに飾られていたり。こういうサービスがあると、良いホテルだなあと思う。
ターンダウンサービスのプレゼント、メモ帳とカメのマスコット。
せっかくなので一度はスパへ
バンヤンツリースパといえば、世界的知名度のスパブランドだが、ここプーケットが発祥の地だということは、あまり知られていない。
施術をしてくれるのは、バンヤンツリー・スパ・アカデミーというトレーニング施設で訓練を受けたセラピストたちなので、技術も接客術も一流だ。
スパメニューは伝統的なタイマッサージからインドネシア、インド、中国など、あらゆる種類のマッサージとボディースクラブ、フェイシャルなどなど。
セラピストの技術もさることながら、とにかく雰囲気とサービスが最高にいいので、せっかくバンヤンツリーに滞在したのなら、ぜひ1度は至福の体験を。
トリートメントルームは25もあるのだが、すぐ予約でいっぱいになってしまうので、ホテルにチェックインしたら、即、スパの予約。
ちなみにバンヤンツリーの敷地内にあるスパサンクチュアリには、プール付きヴィラが12棟建っている。
このヴィラの宿泊費には、マッサージ料金が含まれていて、ヴィラの中で毎日マッサージが受けられるのだ。更にヨガやムエタイ、瞑想といったアクティビティがすべて無料になっている。
スパ好きには魅力的なヴィラだが、12棟しかないのですぐに満室になってしまうのが残念。
バンヤンツリーのスパもいいが、予約が取れない、あるいは、もう少し料金を抑えたいという場合は、アンサナスパなど、ラグーナプーケット地区の他のホテルのスパを利用してもいい。
ホテルの近くにあるオアシススパ、デスリンヘルススパなどもおすすめだ。
ホテル周辺のおすすめスパ
アンサナスパ 1km
アンサナラグーナプーケット内にあるスパ。ここのセラピストもバンヤンツリースパアカデミーを修了している。
Oasis Spa(Tropical Retreat) 350m
ホテルのゲートを出てすぐの所にあり、すべてヴィラタイプの個室になっている贅沢な造り。無料送迎あり。
So-Thai Spa 4.5km
設備や雰囲気はホテルのスパ並みなのに、低料金が嬉しいスパ。
料金比較
タイトラディショナルマッサージ料金の比較(単位:バーツ)
料金は、時期やプロモーションによって変動するので予約の前に確認を。
バンヤンツリースパ | 8,500(120分)税サ込み |
アンサナスパ | 3,000(60分)税込み |
Oasis Spa | 1,989(120分)税サ込み |
So-Thai Spa | 1,150(120分)税込み |
ホテルで遊ぶ・体験する
ホテル内には2つのプールと流れるプールがあり、曲がりくねった迷路のような流れるプールは、子供たちに好評だった。
お昼はプールサイドバーでバーガーやパッタイを食べて、400~600バーツ程度だ。
ホテル内でできるアクティビティも盛りだくさんだ。おすすめはタイ料理教室、ムエタイ体験、ヨガ、ウォーキングなど。
18ホールのゴルフコースもある。ただし暑いのでゴルフは早朝スタートでないとかなりきつい。
キッズクラブでは、敷地内の散歩、テニス、ボードゲーム、バティックペインティングやグラスペインティングなど、屋内外の子供向けアクティビティが豊富に用意されている。
キッズクラブ内のアクティビティはすべて無料だ。
子供たちがキッズクラブでクラフトを楽しんでいる間、親はスパへ直行。
小さな子供向けには、有料でシッターさんをリクエストすることもできる。ただしコミュニケーションは英語だ。
バンヤンツリーをベースに遊ぶ
プーケットの雨季について
プーケットの雨季は日本の梅雨と違い、10分くらい雨が降るだけで、長くても1時間程度でやんでしまい、1日の大半は晴れている。1日中降り続くのは1カ月のうち1、2日程度だ。
しかし、雨季のプーケットは偏西風の影響で波が高く、限られたエリアでしか泳げないビーチも多い。せっかく訪れたビーチに遊泳禁止のフラッグが立っていて、がっかりすることもある。
そのため雨季は、近くの島までスピードボートで行き、そこでシュノーケリングやバナナボート、シーカヤックを楽しんだり、無人島を訪れたり、といった遊び方がメインになる。
スピードボートで15~40分くらいの場所に色々な島があり、半日~1日のツアーがたくさん組まれているので、現地ツアーの専門会社か、ホテルのツアーデスクで予約しよう。
乾季ならビーチに面して建つホテルは価値があるが、雨季は、ホテル自体のアクティビティが充実している、観光やレジャースポットへの移動が便利、といった点を基準にホテルを選んだほうがいい。
その点、バンヤンツリーならすべての条件を満たしている。
ちなみにバンヤンツリーにもホテルの専用ビーチがある。静かで落ち着いたビーチで、雨季は泳いでいる人もまばらだ。
西側のゲートを出てすぐの所だが、宿泊しているヴィラの場所によっては遠いのでバギーで送ってもらうおう。
おすすめ観光・レジャー ベスト9
バンヤンツリーをベースに楽しめる、おすすめの観光・レジャースポットと、ホテルからの距離を紹介した。星印は、特に子供連れにおすすめだ。
どの場所も、ホテルに頼めば予約や車の手配をしてくれるし、ツアーもある。
- Phuket International Horse Club ★ 2km
ビーチで乗馬体験
Googleマップで見る - Eco Elephant Riding ★ 7.5km
ホテルまで送迎もある小規模なゾウ乗り体験の施設
Googleマップで見る - Phuket ATV Park 17km
オフロードバギー体験
Googleマップで見る - パトンビーチ 19km
プーケットで最も賑わうビーチ
Googleマップで見る - ジャンセイロン 19km
パトンビーチにある巨大なショッピングモール
Googleマップで見る - タイガーキングダム ★ 23km
トラと触れ合える施設
Googleマップで見る - Splash Jungle Water Park ★ 24km
プーケット唯一のウォーターパーク
Googleマップで見る - プーケットオールドタウン 25km
古い街並を楽しめる
Googleマップで見る - Phuket Wake Park 25km
ウェイクボード体験
Googleマップで見る
思い出に残る旅を
朝早くから広い敷地を散歩したり、汗だくになりながら自転車でプライベートビーチまで走ったり、オンボロの乗り合いバスでローカルレストランに出かけたり。バンヤンツリーで思い出すのは、そんな瞬間ばかりだ。
豪華さが売りのホテルだけれど、それより、ここで過ごしたゆったりとした時間の方が良い思い出になっている。
雨季でも、プーケットを存分に楽しめるホテルなので、ぜひ機会があれば泊まってほしい。
とはいえ、料金が高いので、超割り引き価格で宿泊するには、早めの予約が必要だ。
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