LCCの代表格であるエアアジア。運賃の安さは大きな魅力ですが、「フルサービスの航空会社に比べて事故が多いのでは」「不快な思いをするのでは」と心配する人もいるでしょう。
安さの裏には徹底したコストカットがあるはずで、結果、安全性が軽視され、機内食はまずく、機体は中古でボロボロで事故も多い……。もし本当にそうなら利用するのは考えものです。
しかし、LCCなんだから「安かろう・悪かろう」と早合点するのは禁物です。
この記事では、エアアジアの過去の事故、欠航や遅延率、乗り心地などについて、客観的なデータを元に検証し、更にエアアジア・グループ5社を利用した体験から、最も注意すべき点についても解説します。
読み終えれば、次の旅行でエアアジアを利用すべきか、しっかり判断できます。
目次
「格安=危険」は思い込み
エアアジアという呼称は、マレーシアを拠点に運航するエアアジア(AK)を指す場合と、アジアを中心に展開する「エアアジア・グループ」7社全体を指す場合があります。
7社のうち、インドネシア・エアアジアとエアアジア・カンボジアを除く5社が日本に就航しています。
- エアアジア(AK)
- エアアジアX(D7)
- タイ・エアアジア(FD)
- タイ・エアアジアX(XJ)
- フィリピン・エアアジア(Z2)
- インドネシア・エアアジア(QZ)
- エアアジア・カンボジア(KT)
エアアジア・カンボジアは運航を開始したばかりなので、ここではそれ以外のグループ会社について安全性を検証していきます。
エアアジアで起きた事故とその後
まず初めに、グループ各社の事故の記録をチェックしました。
エアアジアグループが過去20年間に報告した中で、死亡者を伴う重大事故は1件のみです。
| 発生日 | 航空会社(便名) | 機種 |
| 2014.12.28 | インドネシア・エアアジア QZ8501便 |
A320-216 |
| 概要:制御装置の故障とパイロットの対応ミスが重なり、ジャワ海に墜落。死亡者数:162名 | ||
この事故後、エアアジアは操縦士訓練マニュアルの改訂や整備システムの再構築など、安全体制の抜本的な改善を実施しました。その後、約10年間、死亡事故は発生していません。
インシデントは複数回発生
次にエアアジアのインシデント(事故には至らなかったが、事故に繋がる可能性があった出来事)について調べました。
| 発生日 | 航空会社 | 機種 |
| 2016.8.16 | エアアジアX | A330-300 |
| 概要:シドニー発クアラルンプール行き。エンジンの低圧タービンの振動を検出、出発地へ引き返し。 | ||
| 2017.6.25 | エアアジアX | A330-300 |
| 概要:パース発クアラルンプール行き。エンジン部品の不具合で振動を検出。出力を制限して出発地へ引き返し。 | ||
| 2017.6.15 | フィリピン・エアアジア | A320-200 |
| 概要:ダバオ発マニラ行き。上昇中にエンジン監視システムで異常値を感知し、出発地へ引き返し。 | ||
| 2017.10.20 | フィリピン・エアアジア | A320-200 |
| 概要:着陸後、前輪操舵装置の作動異常を確認。 | ||
| 2017.11.30 | エアアジア | A320-216 |
| 概要:訓練飛行中に滑走路逸脱。乗客なし。 | ||
| 2018.11.12 | タイ・エアアジア | A320-200 |
| 概要:マカオ発バンコク行き。滑走路上に車両侵入、出発中止。 | ||
| 2020.11.5 | タイ・エアアジア | A320-200N |
| 概要:ナラティワート発バンコク行き。上昇中に機内の気圧制御システムの異常を感知、出発地へ引き返し。 | ||
| 2022.5.4 | タイ・エアアジア | A320-200 |
| 概要:ラノーン発バンコク行き。管制指示の確認手順に問題があり、誤滑走路着陸。 | ||
| 2022.6.5 | タイ・エアアジア | A320-200 |
| 概要:バンコク発ナコンパノム行き。巡航中に機内加圧システムの異常を感知、出発地へ引き返し。 | ||
| 2023.6.24 | タイ・エアアジア | A320-200 |
| 概要:シンガポール発チェンマイ行き。コックピット内の電子機器から煙発生、緊急着陸。 | ||
| 2025.4.18 | フィリピン・エアアジア | A320-200 |
| 概要:マニラ発プエルト・プリンセサ行き。出発直後に機体センサーが異常を検出、出発地へ引き返し。 | ||
JALとANAについても、公表されている主なインシデントを調べてみました。
| 発生日 | 航空会社 | 機種 |
| 2017.9.5 | JAL | B777-300ER |
| 概要:離陸時にエンジンの低圧タービン損傷等。 |
||
| 2018.5.24 | JAL | B767-300 |
| 概要:上昇中にエンジンの高圧/低圧タービン損傷。地上に破片落下。 |
||
| 2019.4.23 | JAL | B777-200 |
| 概要:Thai A380機と異常に接近。 |
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| 2020.12.4 | JAL | B777-200 |
| 概要:離陸上昇中に左エンジンのファンブレード破断、部品脱落。 |
||
| 2019.6.1 | ANA | B787-8 |
| 概要:巡航中に空調2系統同時停止などの複数故障。 |
||
| 2019.6.15 | ANA | B787-9 |
| 概要:スカイマーク機の着陸進入中にANA機が横断。 |
||
エアアジアグループ全体ではインシデントが複数報告されていますが、いずれも無事着陸し、事故には至っていません。JALやANAも同様です。
安全性を評価されているエアアジア
インシデントの内容や数をどう受け止めるかは個人差がありますが、エアアジアグループの報告件数は危険とされる水準にはなく、「平均的」または「良好な範囲」であると評価されています。
その証は、AirlineRatings.comによる7スターのランク付けです。AirlineRatings.comは、過去の重大事故、機体の使用年数、国際民間航空機関(ICAO)や主要団体からの監査結果など、複数の基準に基づき安全性の評価を行っています。
| 航空会社 | AirlineRatings.comの評価 |
| エアアジアグループ | ★★★★★★★(7/7) |
| JAL | ★★★★★★★(7/7) |
| ANA | ★★★★★★★(7/7) |
多くの人が「LCCは安いけれど、整備や安全対策の費用も削っているのでは」という先入観を持っています。しかし、航空運送の安全基準は、国際民間航空機関(ICAO)や国際航空運送協会(IATA)によって世界共通で厳格に定められていて、LCCも例外なく、各国の航空当局による監査を受けています。
つまり、運賃の安さと安全性は、必ずしも関係していません。
※出典:KNKT Final Report PK-AXC(2015) ATSB AO-2016-101(2018) BEA 2022通知 BEA2023通知 マレーシア運輸省 AAIB Final Report 9M-AHM(2017) AeroInsid 各事故記録ほか。
データと体験で口コミをチェック
狭い・寒い・遅いなど、エアアジアについては様々な口コミが目に入ります。でも実際はどうなのか?
ここでは、客観的な数値がある場合はそれを示して、エアアジアの評判をチェックしていきます。

これに関しては、定時到着率という指標があります。これは遅れが15分未満で到着した便の割合です。もう一つ、その路線が滞りなく運航されているかを判断するのに、欠航率という指標もあります。これは文字どおり便が欠航となった割合です。
2025年4月の、エアアジア各社の定時到着率と欠航率をまとめたのが下の表です。比較のためにJALとANAのデータも調べてみました。
| 航空会社 | 定時到着率 | 欠航率 |
| エアアジア | 69.83% | 0.00% |
| タイ・エアアジア | 74.93% | 0.01% |
| インドネシア・エアアジア | 80.69% | 0.15% |
| フィリピン・エアアジア | 86.07% | 0.59% |
| エアアジアX | 73% *1 | データなし |
| タイ・エアアジアX | 87.75% *2 | データなし |
| ANA | 81.85% | 0.43% |
| JAL | 79.65% | 0.63% |
*1 2024年1年間の平均。出典:AirAsia X Annual Report 2024
*2 2025年11月時点での、日本発着路線・過去30便の平均値(Trip.com運航統計より算出)
その他は2025年4月の数値 出典:Cirium「On-Time Performance Monthly Report」
エアアジアグループは、会社ごとに定時到着率が異なります。上の表ではインドネシア・エアアジア、フィリピンエアアジア、タイ・エアアジアXが、JALを上回る定時到着率です。
エアアジア、タイ・エアアジアについても、定時到着率が80%を超える月もあり、グループ全体で見ても、それほど悪い成績ではありません。
次に欠航率を見ると、エアアジアグループのほとんどが、かなり低い欠航率であることがわかります。最も欠航が多いフィリピン・エアアジアでも0.59%しかありません。
LCCは欠航が多いというイメージですが、統計を見る限り、エアアジアの欠航率は高くはありません。もちろん時期によって違いがあるので、予約した便が運悪く欠航になってしまうことはあります。
欠航の理由は1.天候、2.機材故障、3.機材繰り(使用する航空機が到着しない)などで、当日になって欠航がわかることが多いです。
この他、利用客が少なく採算が合わないという理由による欠航もありますが、この場合は前もってわかっているので、欠航率の統計には含まれません。
エアアジアも採算が合わないために欠航することがありますが、これについては、記事の最後で詳細に説明します。
これは、ネットでよく目にするエアアジアの評判のひとつです。実際、私が搭乗した時も、とても寒く感じました。ブランケットを買わせようとして、わざと機内の温度を下げているのでは、という疑惑を持っている人もいるようです。
エアアジアに限らず機内が寒いというのはよくあることなので、上着などを準備して乗ったほうがいいでしょう。
エアアジアでは、ブランケットを1枚借りるのも有料で、500円も支払うことになります(金額はレートにより変動)。ブランケットの予約はできず先着順の貸し出しなので、品切れの場合もあります。そして到着の1時間前には返却しなければなりません。
機内では、ブランケット、ネックピロー、アイマスクがセットになったコンフォートキットも2,800円程度で販売されています。エアアジアのロゴ入りなので、わざわざ購入する人もいます。
座席は確かに狭いです。JALの国際線エコノミークラスの座席と比べてみれば、その差は歴然としています。
| 航空会社 | シートピッチ | シート幅 |
| エアアジア | 71~79cm | 40~43cm |
| JAL | 84~86cm | 45~48cm |
71~79cmと幅があるのは、使用する航空機の違いです。近距離の運航が中心のエアアジア、タイ・エアアジアが使用する航空機はやや小さいので、シートピッチが狭くなっています。
それに比べて中~遠距離中心のエアアジアX、タイ・エアアジアXはシートピッチが広めとなっています。
シートピッチ71cmだと、体格のいい人にとっては、長時間のフライトはけっこう辛いと思います。

もう一点、注意したいのが、シートだけでなく通路も狭いということです。通路側に席をとって座っていると、乗務員や他の乗客がよくぶつかってきます。
満席状態の時、トイレの近くの席に座っていると、かなりの数の人が自分の横を行き来することになり、少しでも手足が通路にはみ出していると、誰かにぶつかられて眠りを妨げられます。
一人旅だと、出入りのしやすい通路側の席を希望する人が多いですが、安眠したいなら窓側の席がいいと思います。

最後部は前の方より通路が狭くなっている
エアアジアのサイトには「外部から食べ物および飲み物を機内に持ち込むことはお断りしております」と書かれています。
でも実際には、水や簡単な食事(サンドイッチなど)は、何度も機内で食べたことがあります。乗務員に注意されることもありませんでした。匂いがきついとか、生ものでなければ、ある程度は黙認しているのだと思います。
でもエアアジアの機内食はけっこうおいしいので、事前に注文しておくのもおすすめです。エスニックが好きな人ならメニュー選びも楽しいと思います。料金も1,000円程度で、それほど高くはありません。

おいしかったです
LCCを理解して評判に惑わされない
エアアジアはLCC(Low Cost Carrier)、つまり低コストで効率的な運営を目指している航空会社です。このLCCに、一般的な航空会社(フルサービスキャリア)と同じサービスを求めるのは、そもそもお門違いです。
LCCの特徴を理解すれば、間違った期待をしたり、逆に必要以上に不安を抱いたりせず、評判に左右されないでエアアジアを評価できます。
LCCであるエアアジアが普通の航空会社と違うのは以下の点です。
- 機内での無料サービスは基本的にない
- 無料の手荷物は7kg以内
- 座席は勝手に割り振られる
- 空港での駐機時間が短い
- 利用するゲートは空港の端
- キャンセルは不可
- 予約はネットで行う
- 欠航しても補償はない
1.機内での無料サービスは基本的にない
エアアジアでは、機内の飲食物はもちろん、ブランケットなども全部有料です。無料で新聞を配ってくれることもありません。
しかもお金を払ったからと言って、すぐに欲しいものが提供される保証もありません。時にはブランケットを買うのに何十分も待たされるし、食事も予約なしでその場で買おうとすると、売り切れということがあります。
極端に言ってしまえば、機内では何のサービスも受けられない、と覚悟して乗るのが得策です。
2.無料の手荷物は7kg以内
エアアジアでは、機内持ち込み手荷物7kg以外は、すべて有料です。フルサービスキャリアなら一人20kgくらいの荷物は無料で運んでくれます。チケット代とは別に荷物に料金がかかることを頭に入れておきましょう。
3.座席は勝手に割り振られる
予約の時にお金を払って座席指定をしないと、自動的に席が割り振られます。グループだから、家族旅行だからと言って、エアアジアでは並びの席を割り振ってくれたりはしません。

振り分けられたことがありました
4.空港での駐機時間が短い
航空会社は空港に駐機料というものを払っています。時間に応じて料金が上がるので、LCCはなるべく駐機時間を短くしようとします。もちろんエアアジアもそうです。
そのため乗客にもタイトなスケジュールが要求されます。手続きカウンターへは普通より早めに到着しなければならないし、搭乗ゲートへの集合時間も普通より早めに設定されています。乗客を早めに集合させておいて、そろったら即出発というやり方です。
5.利用するゲートは空港の端
ターミナルの中央部分の利便性の良い場所はフルサービスのキャリアが使っているので、LCCは遠いゲートを使用することになります。チェックインカウンターの場所も、奥まっていたりスペースが小さかったりして、わかりにくいことが多いです。
4と5を考慮して、空港には最低でも出発の3時間前までに着くことが推奨されています。

搭乗ゲートは一番奥、98番です
6.キャンセルは不可
エアアジアのサイトには「エアアジアでは全ての運賃タイプにおいて払い戻しを承っておりません」と書かれています。キャンセルしてもチケット代は戻りません。
戻ってくるのは空港利用税だけ。チケット代が戻らないだけでなく、キャンセル料も取られます。たとえば関空-バンコク(往復)のチケットをキャンセルした場合について計算してみました。
| A 関空・空港利用税 | 3,310円 | 戻ってくる額 |
| B バンコク・空港利用税 | 3,066円 | 戻ってくる額 |
| C キャンセル料 | 8,250円 | 新たに払う額 |
| A + B – C | -1,874円 | 最終的な収支 |
つまり、キャンセルすると追加で1,874円も支払う必要があります。エアアジアの公式サイトに書かれているとおりだとすると、上のような計算になります。
しかし、実際はキャンセル料を払ったという話を聞いたことがありません。エアアジアをキャンセルする時は、当日、搭乗しなければ大丈夫です。連絡する必要はなく、後からキャンセル料の請求がくることもありません。
キャンセル不可は避けたいという人は、「イージーキャンセル」というサービスを利用しましょう。これはHTSという会社がエアアジアと連携して行っているサービスです。
チケット予約時に追加料金を支払うと、どんな理由であってもキャンセル時に80%の料金が返金されます。
7.予約はネットで行う
エアアジアの予約は、ネットで行うのが基本です。でもエアアジアのサイトはとてもわかりにくく、支払い関係の情報は特にわかりにくくなっています。
8.欠航しても補償はない
エアアジアでは、天候や機材故障による欠航の場合、代替便への振替はしてくれますが、その他の補償は基本的にありません。つまり欠航によって宿泊代が発生しても、それは補償してくれません。
海外旅行保険に入る予定の人は、航空機遅延費用をオプションで付けておくといいでしょう。「6時間以上の出発遅延」「欠航」「乗り継ぎに間に合わず6時間以内に代わりのフライトが利用できない」などの場合に、宿泊費、食事代、通信費などの保険料が支払われます。
エアアジアに付いている唯一の補償は、「バリューパック」などのオプションに付いている保険です。この保険が付いていると、出発が2時間以上遅れた場合に約3,500円が支払われます。
エアアジアの都合によるキャンセル

エアアジアを利用する上で最も注意すべきなのは「エアアジアの都合によるキャンセル(欠航)」です。エアアジアへのクレームでは、この件に関するものが一番多く、過去のエアアジアの評判の悪さはここに原因がありました。
予定されていたフライトの中から、エアアジアの判断というか都合で、フライトがキャンセルになってしまうことがあります。
何便もある中からたまに1、2便キャンセルが出る、という程度のものではなく、大量のキャンセルが同時に行われたこともありました。
例えば週3便、月水金にフライトが設定されている路線があるとします。でも突然9月の水曜の便はすべてキャンセル、というような事態が起こります。
あるいは、10月から路線を再開すると宣伝してセールまで行っているのに、突然、路線再開が翌年3月からになったこともありました。
こうした便を予約していた人は大迷惑です。早ければ1カ月以上前にキャンセルの連絡がくることもありますが、1週間を切ってから連絡が来た人もいました。
そうなると、他社の便が見つからず、あるいは見つかったとしても値段が上がっていて購入できず、旅行の中止を余儀なくされる人も出てきます。
なぜこのようなことが起こるかというと、予約数が予想以上に少なく、採算が取れないとエアアジアが判断した場合が多いと推測されます。
例えば2022年、タイの入国制限は早めに緩和されましたが、日本側の制限が撤廃されたのは10月11日でした。それまでは外国人観光客は1日5万人しか入って来られなかったし、個人旅行も不可でした。
エアアジアとしては、もっと早く日本の入国制限が緩和されると考え、セールまでしてチケットを販売しましたが、日本人はタイに旅行に出ても、タイ人の予約は予想を遥かに下回りました。
その結果、大量の便が欠航になったと考えられますが、キャンセル理由については発表されていないので、これはあくまでも私の憶測です。
こうした大量キャンセルは、今は起こらないと思いますが、新しくできた路線や増便は注意が必要です。
例えば月水金に運航する新しい路線を作ってはみたが、実際には集客できず、月金だけ飛ばすことにして、水曜はすべてキャンセルにする、ということが今後も起こる可能性はあります。
毎日1便飛んでいる人気路線があり、ハイシーズンだけ1日2便飛ばすことにしたが、思ったより予約が少なく採算が取れなさそうなのでキャンセルする、というようなことも起こり得ます。
キャンセルとなった便を予約していた場合には、3つの選択肢があります。
①フライトを変更する
同一ルートの別の日付のフライトを予約し直す(無料)。
②クレジットを受け取る
支払った金額と同じ額をエアアジアのクレジットアカウントに返金してもらいます。トラベルバウチャーという呼び方をされることもあります。ただしこれは、エアアジアを予約する時にしか使えません。
③返金を依頼する
支払った金額をクレジットカードなどへ戻してもらう。
返金が依頼できることにはなっていますが、時間も手間もかかります。過去のエックスの投稿で一番多いのが、なかなか返金されないことへの苦情です。
チャットボット「 Ask Bo」とのやり取りがわかりづらい上、サポートにメールを出してもなかなか返事がこない、という感じで数カ月が過ぎてしまうようです。
確かにエアアジアのチャットボットは、いつ使っても満足な答えを得られたためしがありません。
一番簡単そうな①のフライトの変更を選んだ場合でも、変更しようとしたら、自分のフライトがなぜかキャンセル扱いになっておらず、なかなか変更できなかった人もいました。
少し間まで、エックスでは、「エアアジアの返金」が話題になっていました。
かつてコロナの影響で、エアアジアの多くの便が欠航となり、タイ・エアアジアXは破産にまで追い込まれました。
その頃エアアジアを予約していた人たちに、2025年前半からやっと返金が始まりました。「5年もかかって返金された」「利息を付けてほしい」「エアアジアの返金祭りが始まった」といったツイートでエックスが賑わっていました。
「エアアジア最悪」「二度と乗らない」とつぶやいている人の多くが、こうした対応をされた人たちだと思います。ちなみに返金総額は10億ドルで、すべて返金し終わったそうです。
エアアジアのマイナス要素をたくさん並べてしまいましたが、エアアジアとは、LCCとは何なのかを理解すれば、ネット上の評判に左右されず、自分の判断でエアアジアを利用できると思います。
エアアジアを選ぶべきかと言われれば、路線にもよるけれど、安さ重視の人にはやっぱりおすすめです。
by Mami Shimasaki

