アジアへ旅行するならエアアジアが安いし便利、という理由で、直接エアアジアで航空券を購入する人もいるが、エクスペディアで最安値のフライトを選んだら、たまたまエアアジアだったという人も多いと思う。
この記事では、エクスペディアでエアアジアを予約する時に役立つ情報をまとめた。エクスペディア以外のオンライン予約サイトを使う場合や、エアアジアを初めて利用する人も参考になると思う。
最後に、エクスペディアを通した予約と、エアアジアでの直接予約、どちらが安いかについても検証した。
新型コロナウイルスの影響による運休については、記事「エアアジアの路線」のエアアジアの運航状況一覧をチェック。
エクスペディアでホテルを予約しようと思っている人は下の記事も要チェック。
エクスペディアは本当に安いのか:航空券+ホテル予約の値段を検証目次
航空券の細かな設定は
エアアジアのサイトで
エクスペディアでエアアジアを予約すると、すぐにエアアジアから予約番号や旅程表が記されたメールが届く。ここから先、航空券に関してはエクスペディアではなく、エアアジアと直接やり取りすることになる。
メールが届いたら必ずやることは、予約の管理とWebチェックインだ。
予約の管理画面にアクセスする
BIGメンバーのログインページが開くので、まだ会員になっていなかったら、登録を行う(無料)。エアアジアのBIGメンバーとは、航空券の購入でポイントがたまるサービスのことだ。
エクスペディアで航空券を購入すると、必ずBIGメンバーになる必要があり、メンバーとして登録しないと予約の管理画面にアクセスできないので注意。
BIGメンバーの登録方法、メンバーの特典については下の記事で詳しく紹介している。
エアアジアメンバー:登録して1日早くビッグセールに参加BIGメンバーになると予約管理の画面が開くので「その他の予約を検索」をタップ。するとエクスペディアで予約したフライトが表示される。
予約が表示されない場合は、下の方にある「提携旅行サイトおよび代理店経由の予約を検索」という欄に必要事項を記入して検索する。
エクスペディアでの予約が表示されたら、自分の名前の右側にあるリンクをタップして、予約を自分のアカウントにリンクさせよう。
リンクの部分が変更という文字に変わったことを確認する。
オプションの追加・変更をする
予約の管理では、旅程の変更、オプションの追加・変更、搭乗者の情報の更新、旅程表の再送などを行うことができる。
まず、オプションをチェックしよう。オプションとは、機内食、預け入れ荷物(受託手荷物)、旅行保険、座席指定などのことだ。
エアアジアでは航空券以外は、すべてオプションとして追加購入するようになっている。予約の管理画面の「変更」をタップするとオプションが表示されるので、購入したいオプションを選ぼう。
食べ物の好みは人それぞれだが、エアアジアの機内食はおいしい方だと思う。料金も600円程度でそんなに高くはない。成田-バンコクなら11種類のメニューから選べる。
機内食を事前に予約すると、コーヒーか緑茶、またはミネラルウォーターが付いてくる。機内食を事前注文しない場合は水さえ出てこないので、自分で用意しよう。
エアアジアでは、7kgまでの荷物だったら無料で機内持ち込みができるが、それ以上は有料になる。しかも、出発当日に空港で荷物の料金を支払うと割高になるので、事前の申し込みが必須だ。詳しくは次の章「エクスペディアでの予約、荷物はどうする?」を参考に。
エアアジアでは座席指定をしないと、チェックイン時にランダムに席を割り当てられる。通路側に座りたいとか、同行者と隣り合わせに座りたいといった希望があるなら、料金を払って座席指定をした方がいい。
座席指定については下の記事にまとめてあるので、詳細が知りたい人は参考にしてほしい。
エアアジアの手数料を攻略して安く賢く海外旅行オプションでは、レンタカーやレッドカーペットサービスの予約もできる。レッドカーペットサービスとは、優先チェックイン、優先搭乗、プレミアムラウンジの利用などがセットになったサービスだ。
機内で使うブランケット、ネックピロー、アイマスクがセットになったコンフォートキットも事前に購入することができる。
2歳以下の幼児を伴って旅行する人は、オプションで「幼児の追加」を選んで必要事項を記入すれば、無料で搭乗させることができる。
旅程の変更では「予約の分割」という機能も使える。グループ旅行の時、メンバーそれぞれが、自分でオプションなどを変更・追加できるようにする機能だ。
Webチェックインをする
エアアジアのWebチェックインとは、出発の10日前、または14日前からオンラインでチェックインができるサービスだ。
Webチェックインの方法については下の記事に詳しくまとめてあるので、航空券を予約したら読んでおこう。
エアアジアのWebチェックイン:できない人も必ずわかる詳細ガイドエクスペディアの予約、
荷物はどうする?
まだ航空券を購入する前の人は、下の記事を読んで、荷物をどうするか決めてから予約したほうがいい。
エアアジアの手荷物料金込みをエクスペディアで選ぶべきか
エクスペディアのフライト選択画面では、エアアジア 手荷物料金込みという選択肢がある。これは、航空券と預け入れ荷物がセットになった料金だ。
注意すべきは「手荷物」という表現だ。これは機内持ち込み手荷物のことではなく、預ける手荷物のことだ(エアアジアのサイトでは受託手荷物と表記されている)。
どんな場合に、エクスペディアで手荷物料金込みを選んだ方が得なのか。詳しく説明していこう。
下の条件に当てはまる人は、エアアジアの手荷物料金込みを選んだ方が得だ。
- 7kg以上の荷物があり、機内持ち込み手荷物だけでは収まらず、預け入れ荷物を申し込む必要がある人
- 往復とも預け入れ荷物を申し込む必要がある人
- 国内線なら15kgまでの預け入れ荷物がある人
- 国際線なら20kgまでの預け入れ荷物がある人
エクスペディアでエアアジアの手荷物料金込みを予約すると、国内線なら15kgまで、国際線なら20kgまで預け入れ可能だ。
エクスペディアの金額は、エアアジアで預け入れ荷物を申し込んた場合と同じだが、エアアジアでは片道だけ申し込めるのに対して、エクスペディアでは実質、往復でしか申し込めない。
たとえば関空-ホノルル便は、直接エアアジアで申し込むと20㎏の荷物が片道3,500円だが、エクスペディアでは往路6,524円、復路476円となっている。
航空券を予約する時点では、荷物の重さが決まっていない人がほとんどだと思う。その場合は、航空券を購入後、エアアジアの予約の管理画面から、オプションで荷物を申し込むことができる。
ただし、この場合は荷物の料金が1割増し程度になる。例えば関空-ホノルルの場合、手荷物料金込みでチケットを予約すると往復で7,000円だが、後からオプションで追加すると8,000円になる。
家族や同行者の荷物の重さの合計が、国内線なら15kg、国際線なら20kg以内に収まる、という場合には、1人だけ手荷物料金込みで予約して、15kg、あるいは20㎏を複数人でシェアすることも可能だ。
条件は、出発当日にチェックインカウンターで、全員が同じタイミングで荷物を預けること。預ける荷物の個数は関係なく、合計で15kg、あるいは20㎏に収まればいい。
ただし、関空-ホノルル便に関しては、荷物が1個の場合と2個の場合では料金が異なるので注意。
エアアジアでは、預け入れ荷物の手数料が細かく規定されている。これからエアアジアの航空券を予約する人は事前に下の記事をチェックしておこう。
エアアジア・荷物の料金:機内持ち込みと預け入れ荷物(受託手荷物)AirAsiaとExpediaどちら
で買った方が安いか
エアアジアで直接買った方が安い
結論から言うと、どちらで購入しても同じ金額の場合もあるが、エアアジアの方が数千円安いこともある。エクスペディアで予約をする前にエアアジアのサイトで料金を確認しておこう。
エアアジアのBIGメンバーになり、サイトにログインすると、会員割引価格が表示される。割引額は片道150円、往復300円だ。
エアアジアを使うなら、航空券はエアアジアで直接購入することをおすすめする。理由の第1は、上に書いたとおり、その方が安い場合があるからだ。
第2は、エクスペディアでエアアジアを予約しても、あまりメリットがない(エクスペディアが何かをしてくれるわけではない)からだ。予約の管理、Webチェックインも、すべて直接エアアジアのサイトで、自分で行うシステムになっている。
第3の理由は、バリューパックが使えないからだ。バリューパックとは、荷物、座席指定、食事、保険がセットになったお得なパックで、これはエアアジアで直接予約をしないと申し込めない(関空-ホノルル、関空-クアラルンプール便は、エアアジアのサイトでも申し込めない)。
バリューパックの使い方については、下記の記事の後半で解説している。
エアアジア・荷物の料金:機内持ち込みと預け入れ荷物(受託手荷物)航空券は直接エアアジアで購入した方がいいと書いたが、現在、エアアジアのサイトはあまりにも使いにくい。時々仕様が変更になるので、今後は変わるかもしれないが、現段階ではエクスペディアを使った方が検索も予約もスムーズだ。
とは言え、エクスペディアはホテルがあまり安くないので、予約するのは航空券だけにして、ホテルはagodaやBooking.comを利用しよう。
<関連記事>
agodaとは:ホテル予約の基礎知識とagodaがおすすめの理由支払い方法が選べるエアアジア
ここから先は、支払い額を少しでも安くしたい人向けの情報だ。
エクスペディアでエアアジアの航空券を購入すると、航空会社のカード手数料というものが請求される。この金額は、直接エアアジアのサイトで航空券を購入し、クレジットカードで支払った場合の手数料と同じ金額だ。
だったら、どちらで買っても結局同じ金額になるのでは、と思うかもしれない。しかしエアアジアでは、支払い方法はクレジットカードだけでなく、手数料がもっと安い「コンビニ支払い」や「楽天ペイ」も選べるので、その分だけ安く購入できる。
下に示したのは、エアアジアで成田-バンコクのチケットを買った場合の支払い画面だ。
エアアジアのサイトで直接購入
エクスペディアで購入
エアアジアのサイトでは楽天ペイによる支払いを選んだので、手数料が150円になっている。
一方、エクスペディアでは、エアアジアでクレジットカード支払いを選んだ場合の手数料と同額の、1,600円が加えられている。
つまり、エアアジアで購入したほうが1,450円安くなるということだ。
わずか1,450円なので、大した差ではないと思うかもしれないが、この差額は、飛行距離が長くなったり、人数が増えたり、乗り継ぎをしたりすることで、どんどん大きくなっていく。
たとえば、成田からプーケットへ旅行する場合、エアアジアで航空券代をクレジットカードで支払うと、手数料は2,600円だ。家族3人だと2,600円×3人分=7,800円になる。エアアジアでは、クレジットカードで支払うと、人数分の手数料が要求されるのだ。これが、一般の人にはわかりにくい点だ。
このクレジットカード手数料の計算方法は、エクスペディアで購入しても適用されるようになっている。
しかし、直接エアアジアのサイトで航空券を購入し、楽天ペイでの支払いを選べば、乗り継ぎがあっても手数料は変わらない。これが一番手数料を安くする方法だ。
エアアジアの手数料(成田発)
渡航先 | 人数 | クレジット カード 手数料 |
楽天ペイ 支払い 手数料 |
バンコク | 1人 2人 3人 |
1,600円 3,200円 4,800円 |
150円 300円 450円 |
プーケット | 1人 2人 3人 |
2,600円 5,200円 7,800円 |
150円 300円 450円 |
エアアジアの一部の路線(マレーシア発着便など)では、支払い手数料が廃止され、無料になっている。
手数料が廃止された路線については、エクスペディアでも「航空会社のカード手数料」という項目がなくなり、支払い手数料を取られることはない。
下の記事では、①支払い手数料の解説の他、②荷物を預ける際の手数料、③座席指定のの手数料についても詳しく説明している。
エアアジアの手数料を攻略して安く賢く海外旅行